結論
uniの&knot(アンドノット)は、バッグやベルトループに取り付けて持ち歩き、その場でサッとメモを取りたい人におすすめのボールペンです。カラビナによる携帯性に、ジェットストリームの軽い書き心地を組み合わせた一本。購入前は少し迷いましたが、実際に使ってみると、これは買ってよかったと感じました。
特に気に入ったのは、持ち歩きやすさだけで終わっていないところです。キャップを外すと手の中に収まる小さなペンになり、金属製の口金まわりはペン先のブレもほとんど気になりません。軽快に書けるジェットストリームとの組み合わせは、短いメモを繰り返す使い方にぴったりでした。
一方で、マットな表面には早い段階で小傷が付き、カラビナの開閉部が引っ掛かって完全に戻らない場面もありました。おしゃれさと実用性は魅力ですが、外観の傷や可動部の耐久性を重視する方は、この点も含めて検討したいところです。今回はシダーグリーンを使い、外観、キャップ構造、リフィル、紙による書き心地の違いまで確認していきます。
基本情報

&knotは、三菱鉛筆が2026年6月17日に発売した、カラビナ付きの油性ボールペンです。正式名称は「&knot カラビナ付きボールペン ジェットストリームインサイド」。参考価格は税込3,630円で、黒の0.5mmジェットストリームインクを搭載しています。

ブランド名のknotは「結び目」を意味します。ペンをバッグや服に取り付け、自分の持ち物や装いの一部として使うことを考えた商品なんですね。ペンケースから取り出すだけでなく、身に着けた場所からすぐに書き始められるよう、大きなカラビナとマグネット式キャップが組み合わされています。発売日・価格・標準仕様は三菱鉛筆の公式プレスリリースで確認できます。
カラーはランタンオレンジ、ジンジャーイエロー、スチームホワイト、シダーグリーンの4色。私はネットで購入する際、ランタンオレンジと迷っているうちに売り切れてしまい、次の候補だったシダーグリーンを選びました。あくまで購入したショップでの出来事ですが、明るいカラーを気軽に身に着けられるのは、この商品らしい魅力だと思います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | &knot カラビナ付きボールペン ジェットストリームインサイド |
| メーカー/品名 | 三菱鉛筆/SX-AK-05 |
| 発売日 | 2026年6月17日 |
| 参考価格 | 税込3,630円 |
| ボール径/インク | 0.5mm/黒・油性ジェットストリームインク |
| 標準替芯 | SXR-80-05 |
| カラー | ランタンオレンジ/ジンジャーイエロー/スチームホワイト/シダーグリーン |
| 機構 | マグネット式キャップ/カラビナ付き |
| 口金 | 金属製(実物確認) |
| 全長・軸径・重量 | 全長150mm×重さ32.3g×軸径16.5mm |
| 重心バランス | 低重心 |
| キャップポスト | 不可 |
パッケージはシンプルな紙製です。開封前は思ったより大きく感じましたが、商品自体が見える作りで、店頭では形や表面の雰囲気を確認しやすそうです。以前ユニボール ワン 3を開封したときのように紙粉が気になることもなく、今回は安心して取り出せました。私が購入したものには、別紙の取扱説明書は同封されていませんでした。


ペン部分はコンパクトですが、カラビナはかなり大きめです。500円玉より大きく、一般的なキーリングと並べると太さも目立ちます。そのため、ペンだけのサイズから携帯時の収まりを想像すると印象が違うかもしれません。取り付けたい場所の輪の大きさや、ほかの持ち物との干渉も確認しておくと安心です。
カラビナとキャップをつなぐ部分も本体カラーごとに配色が異なり、シダーグリーンではブラウンでした。触った範囲では簡単に切れそうな印象はありません。ただし、これは初期の感触であり、長期間ぶら下げたときの耐久性まで確認できたわけではありません。
使用した感想
書き心地

まずコピー用紙で確認すると、非常に軽い書き心地です。ジェットストリームらしい滑らかさがはっきり分かります。ただ、紙一枚の状態では、私には少し滑りすぎて書きにくい感触もありました。筆記抵抗が小さければ、どんな条件でも書きやすいというわけではないんですね。
次にノートへ書くと印象が変わります。ページが重なったノートやメモ帳では軽い書き心地が心地よく、力を入れずにサッと文字を書けました。薄い紙一枚のときより扱いやすく感じたので、外出先で小さなメモ帳へ短く書き留める使い方には、このインクがよく合っていると思います。
この違いを考えるときは、インクだけでなく、紙の下に何があるかも大切です。紙の重なりや下地が変われば、ペン先に伝わる硬さや抵抗も変わります。今回の確認では用紙条件を厳密にそろえた摩擦測定まではしていませんが、少なくとも私の使用環境では、ノートの方が快適でした。店頭で試す際も、普段使うメモ帳に近い条件で確認すると判断しやすいでしょう。
個人的にいちばん嬉しかったのは、こうした携帯用のペンに、最初からジェットストリームが入っていることです。小型ペンでは、持ち運びやすさは気に入っても、インクの感触が好みに合わないことがありました。&knotなら使い慣れたインクで書き始められます。身に着けて、必要なときに取り外し、そのまま軽く書ける。この流れに無理がありません。

リフィルを取り出して確認すると、標準搭載はSXR-80-05でした。交換できる構造なので、インクがなくなっても本体を使い続けられます。交換候補として紹介したいのが、同系統の赤・青や0.7mmです。メーカーの替芯情報でもSXR-80-05とSXR-80-07の色展開を確認できますが、今回の筆記テストは標準の黒0.5mmで行っています。交換後の各色・各ボール径まで試し比べた結果ではありません。
重心バランス

筆記時のバランスは、意外にも低重心に感じました。外観では大きなカラビナが目立ちますが、実際に書くときはキャップとカラビナがペン本体から離れます。携帯時の見た目と、握ったときのバランスを分けて考える必要がある商品です。
キャップを外すと、ペン部分はユニボール ワン Pよりも小さく感じます。キャップを付けたペン部分同士では近いサイズ感でしたが、筆記時はさらにコンパクトになるんですね。ユニボール ワン 3と並べたときは、ワン 3の方が少し大きい印象でした。
キャップを軸の後端に付ける「ポスト」はできません。カラビナの付いたキャップを後ろへ載せず、外した本体だけを握って使います。もし大きなカラビナまで後端に載せれば、後ろ側へ重さが加わることになります。その点でも、キャップを取り付けた場所に残して使う構成には納得できます。
先端の口金は金属製で、軸は軽く感じます。先端側に金属部品がある構成は、低重心という印象と整合します。ただし、部品別の重量や重心位置を数値で測ったわけではないため、金属口金だけが理由だとは断定できません。ここでは、私が実際に握って書いた際のバランスとしてお伝えしています。
剛性感

先端を確認すると、ペン先は固定式で、口金は金属製です。実際に触って確認した範囲では、ペン先のブレはほとんどありませんでした。短い本体でも先端が落ち着いていて、携帯用のペンだから書き心地を妥協しているという印象はありません。
なお、固定式とは、ノック操作でペン先を出し入れする機構を持たないということです。固定式であれば必ずブレがなくなるわけではなく、交換式リフィルと口金の間にどの程度の隙間があるかも関係します。&knotで評価したいのは「固定式だから」という言葉だけでなく、実物でブレをほとんど感じなかった点です。内部寸法を測った結果ではありませんが、筆記時の安心感につながっていました。
キャップはマグネットでパチッと閉じます。手で着脱したときには磁力をしっかり感じ、軽く触れただけで簡単に外れそうな感触はありませんでした。ただし、強い引っ掛かりや衝撃を加えた保持力試験はしていません。磁力の強さを、どんな使い方でも落ちないという保証として考えることはできません。
筆記時の先端の安定感と、カラビナの可動部の耐久性は別の話です。口金まわりの剛性感は良好でしたが、カラビナには気になる動きがありました。この二つをまとめて「作りが頑丈」としてしまうと、実際の使用感が伝わりにくくなると思います。
良かった点

まず、見た目がおしゃれです。ペンケースの中では目立つような明るい軸色も、バッグやパンツのベルトループに付けると自然にアクセントになります。身に着けることを前提にすると、このカラー展開が活きてくるんですね。
表面の質感もよくできています。マットでサラサラしていて、金属の上に塗装されているのかと思うほどでした。軽さや触った印象からは樹脂軸と感じましたが、今回確認できた公式資料では詳細な材質や表面処理までは特定できません。塗装なのかどうかも断定は避けたいところです。触った質感はジェットストリーム プライムの3色ボールペンを思わせ、サラサラしていても強く滑る印象はありませんでした。
そして、コンパクトさと携帯性です。キャップをバッグなどに付けたままペン本体を取り外せるので、毎回カラビナを開閉する必要はありません。書く前にペンケースを開ける手間が減り、用が済んだらキャップへ戻す。この使い方ができることに、普通の小型ペンとは違う実用性を感じます。
最後に、やはりジェットストリームとの組み合わせです。じっくり筆記抵抗を味わうより、短いメモを素早く取る場面で軽さが活きます。見た目、持ち運び方、書き心地が同じ用途に向いていて、日常で使うイメージが持ちやすい一本でした。
気になる点

最初に気になったのは、表面の傷です。マットな仕上げは質感がよい反面、私の個体にはすでに小傷が付きました。ぶら下げて歩けば、鍵やバッグの金具などと接触する可能性があります。傷の付き方を条件別に試験したわけではありませんが、外に付けて持ち歩く商品だからこそ、傷を気にする方には伝えておきたい部分です。
個人的には、あえて未塗装の金属を使い、傷も含めて表情が変わっていくようなモデルがあっても面白いと思います。もちろん、それでは重量や価格も変わるでしょう。今回の軽さと質感にも魅力があるので、これは別仕様への希望です。
次に、キャップが外れる位置の分かりにくさ。撮影中、どこから外すのか本気で迷いました。外観の継ぎ目のような部分を開閉位置だと思ってしまったのですが、実際にはもっと広い範囲がキャップだったんです。慣れれば問題になりにくいものの、初めて手に取ったときの分かりやすさは改善してほしいところでした。継ぎ目の理由は確認できていませんが、ここがフラットなら迷いにくそうです。
そして、カラビナの開閉部です。何度か開け閉めしているうちに引っ掛かり、完全に戻らないことが複数回ありました。長期使用による破損を確認したわけではありませんし、すべての個体で起きるとも言えません。ただ、携帯性を支える大切な部分なので、早い段階でこの動きがあったことは不安材料です。
購入時には、外観だけでなく、開閉部が最後まで滑らかに戻るかを確認したいですね。完全に閉じていない状態で使うと外れるおそれがあるため、そのままぶら下げて使わず、状態に応じて販売店やメーカーへ相談するのがよいと思います。
他モデルとの比較
パーフェクションブラスボールペン
Pencoのパーフェクションブラスボールペンは、真鍮製の小型キャップ式モデルです。比較するのはゴールド仕様。HIGHTIDE公式の商品情報では税込4,950円、収納時全長93mm、最大径13mm、重量39gとされています。軽く感じる&knotとは、小さなサイズに求めているものが違います。
パーフェクションブラスは、キャップを後端へポストして筆記時の長さを確保します。当サイトのレビューではポスト時約127mm、重心は高めで、ペン先にはわずかなブレを感じました。対して&knotはポストせずに使い、今回の確認では低重心に感じ、ペン先のブレもほとんど気になりませんでした。
どちらもキャップ式ですが、Pencoは短く収納し、使うときに長さと重量感を楽しむ構成。&knotはキャップを身に着けた場所に残し、軽い本体だけを取り出す構成です。同じ「携帯用」でも、小さくしまいたいのか、バッグの外へ付けてすぐ使いたいのかで選び方が変わります。
リフィルも異なります。Pencoは0.7mm油性黒が標準で、公式には直径2.3mm・長さ67mmの国内メーカー4C規格替芯へ対応すると案内されています。&knotのSXR-80-05とは別の規格なので、同じ小型ペンだからといって替芯を共用できるわけではありません。
金属軸の重厚感を楽しみながら手帳へ短く書くならPenco、身に着けて軽快にメモを取るなら&knotが候補になります。価格差は税込1,320円で、&knotの方が安い設定です。

ユニボール ワン P
ユニボール ワン Pは、手のひらに収まる短く太い形状のゲルインクボールペンです。今回並べた際も、キャップを閉じた&knotのペン部分とは近いサイズ感でした。当サイトの既存レビューでは、全長118mm、重量13.7g、軸径13mm、重心は中央付近と記録しています。
ワン Pはノック式なので、キャップを外したり置き場所を考えたりせずに書き始められます。可動式クリップでノートや手帳に挟む使い方にも向きます。カラビナで身に着ける&knotとは、普段どこにペンを置いておくかが違うんですね。
書き心地の違いはインクにもあります。&knotは油性ジェットストリーム、ワン Pは顔料ゲルインクのユニボール ワンインクです。ワン Pは濃くくっきりした文字と太めの握りやすさが魅力で、以前のレビューでも滑らかさやフィット感を高く評価しました。一方で、手汗があると表面が滑りやすく感じる点は気になりました。
ワン Pには金属製のスタビライザー機構が採用されています。メーカーも安定した筆記のための構造として説明しており、ノック式でも書き心地を支える工夫があるモデルです。&knotの固定式ペン先とは仕組みが異なるため、ノック式かキャップ式かだけで剛性感の優劣は決められません。三菱鉛筆のワン P公式発表
標準モデルの発売時参考価格は税込550円で、&knotの税込3,630円とは大きな差があります。小さくて書きやすいペンが欲しいというだけなら、ワン Pは有力です。&knotを選ぶ理由は、ジェットストリームが好みであることに加えて、カラビナで身に着け、必要なときに本体だけ外して書けることにあります。

こんな人におすすめ
✅ 向いている人
- バッグやベルトループにペンを取り付けて持ち歩きたい人
- 外出先でメモ帳へ短い記録をサッと書くことが多い人
- ジェットストリームの軽い書き心地が好きな人
- コンパクトな本体とマグネットキャップの操作感を楽しみたい人
- 明るいカラーの筆記具をファッション小物のように使いたい人
❌ 向いていない人
- ぶら下げて使っても外観に傷を付けたくない人
- カラビナの開閉動作や長期耐久性を最優先する人
- しっかりした筆記抵抗が好みで、滑りすぎるインクが苦手な人
- キャップを後端にポストして使いたい人
- 携帯用でも長い軸や金属軸の重量感を求める人
- カラビナを使う予定がなく、価格を重視して小型ペンを選びたい人
総合評価
| 評価項目 | 点数(各10点満点) |
|---|---|
| 書き心地 | 7 / 10 |
| 重心バランス | 8 / 10 |
| 剛性感 | 8 / 10 |
| デザイン | 6 / 10 |
| コスパ | 5 / 10 |
総合評価:6.8 / 10
&knotは、短いメモを取るための携帯性と書き心地をうまく組み合わせたペンだと思います。筆記時の軽さ、低重心に感じるバランス、ほとんど気にならないペン先のブレには好印象でした。マットな仕上げとカラーにも、身に着けて使いたくなる魅力があります。
一方、傷の付きやすさやカラビナの戻り方には気になる点が残りました。また、コスパはカラビナを日常的に使うかどうかで評価が変わります。ジェットストリームで書くだけならほかにも選択肢があるので、税込3,630円を出して、この持ち運び方を取り入れたいかが判断のポイントです。
今回のまとめ
&knotを使ってみて感じたのは、ペンを身に着けることと、実際に書くことのつながりのよさです。大きなカラビナで取り付け、マグネットキャップから本体を外し、ジェットストリームで軽く書く。コンパクトな軸だけでなく、書き始めるまでの動きも含めて考えられた商品でした。
見た目だけの携帯用ペンではなく、先端の安定感やリフィル交換にも実用性があります。私自身は買ってよかったと思います。ただし、初期の使用段階で小傷とカラビナの引っ掛かりを確認しているので、きれいな外観の維持や可動部の安心感を重視する方は慎重に選んでください。
購入を検討するなら、まずはどこに取り付け、どんな紙へ書くかを想像してみるとよいでしょう。バッグの外に付けてメモ帳と使うなら&knotらしさを活かせます。重い金属軸を小さく収納したいならパーフェクションブラス、手帳に挟んで手軽に使うならワン Pも候補になります。自分の持ち歩き方に合えば、&knotは日常で出番の多い一本になりそうです。
YouTube動画
動画では&knotの開封から、カラビナの大きさ、キャップが外れる位置、マグネットの着脱感、リフィルの取り出し、コピー用紙とノートでの筆記まで確認しています。カラビナの開閉部が引っ掛かる様子など、文章だけでは伝わりにくい部分もあわせてご覧ください。

