ボールペン 文房具

【斑紋孔雀色】パティナ セーラーの高級ボールペンを徹底レビュー CYLINT

どうも、YouTubeチャンネル「HEROTV」の運営兼、動画編集者のあぬびすです!

今回ご紹介するのは、セーラーの新商品になります。

本題に入る前に、HEROTVではメーカーに忖度のない文房具の徹底レビューを幅広くしておりますので、文房具に興味がある方は是非チャンネル登録をお願い致します。

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それでは商品を見ていきます。


YouTube動画


セーラー パティナ の基本情報

購入時はこのような箱に入っていました。かなり大きいですね。白い外箱を開けると、中から黒い箱が出てきます。素材は紙ですが、マットな質感がいいですね。今回購入したボールペンは、CYLINTというシリーズで、金属軸の表面に加飾を施した日常使いができる筆記具シリーズだそうです。とはいえかなり高額ですので気軽には使える感じではないですけどね。

このペンの発売前情報を得てからどうしても欲しかったんペンなんですよね!

蓋はマグネット式となっています。それでは開封していきます。
真ん中のロゴはくり抜かれているようなデザインというだけで裏側は特に何もありません。まず底じきには、商品に関しての情報や、取説、クロスなんかが入っています。

こちらが今回ご紹介するボールペン、セーラー万年筆 パティナになります。価格は税込み38500円

この軸を見てピンとくる文房具好きの方も多いのではないでしょうか。そう、野原工芸でも取り入れられている発色。この軸、ヤバいですよね。パティナは他にも万年筆も販売されていますし、ブラックステンレスもラインナップされていてそちらもかっこいいんですよね。

こちらはサムネでご覧いただいた通り、「斑紋孔雀色」という発色です。たまに「くじゃくしょく」と読んでいる方がいらっしゃいますが、正しくは「くじゃくいろ」です。

斑紋孔雀色は、伝統工芸士で有限会社モメンタムファクトリー・Oriiの代表取締役でもある折井宏司氏によって開発された、金属着色技術によって生み出されています。
「糠焼き」といって糠みそを塗り、バーナーで焼き、糠みその燃えたあとが模様となる着色技術から着想を得て、さらに薬品と炎をコントロールし、化学反応によって腐食や錆を人為的に発生させ、鮮やかな色彩を発色させているそうです。もちろんこの色は2つとして同じものは存在せず、1本1本全て異なります。

商品の一部ではなくて全体に贅沢に施されているのがたまらないですね。いやぁ美しい。

しかもこの軸は経年変化するそうで、どのように変わっていくのかこれから使っていくのが楽しみです。

また斑紋にも沢山種類があって、斑紋孔雀色、斑紋茶褐色、斑紋ガス青銅色、斑紋荒し色、斑紋黒染色、斑紋純銀色等…
中でも斑紋孔雀色は「赤」を表現する色となっています。こちらの軸は真鍮製なので、このように黄色みが強い色となっていて、セーラーの公式サイトにもブラウンパティナと商品名が記載されているように、斑紋孔雀色ではあるんですが、斑紋茶褐色に非常に近い印象を受けます。斑紋孔雀色は、赤、青、黄色などいろんな色が出ているのが特徴ですが、特に銅に施した場合に非常に赤みが強く出ます。素材によっても色見が異なるのが面白いですね。真鍮なのに特有の臭いがなくて、指に金属臭がつくこともありません。こちらの商品は経年変化を楽しめるペンだとメーカーが明言していますので、コーティングはされていないようです。

こちらのパティナですが、パッと手にした瞬間感じたのはこの重さ!なんと47gもあって、これまでは私が所持しているペンの中ではこちらの伊東屋限定 ロメオNo.3ファインブラッシュ アプリコットゴールドの44gが一番重かったのですが、軽く超えていきましたね。かなりずっしりきます。

軸中央にはゴールドのリング。セーラージャパンファウンデッド1911と刻印されています。

この彫りの深さが浅いのが個人的には気になるところで、約4万円もするペンですので刻印ももっと深くていいと思うんですよね。このフォントはセーラーらしいイメージはありますが、フォント選びやフォントサイズにもこだわって、斑紋孔雀色にふさわしい細かなデザインに変えてほしかったです。
この刻印下の広いスペースなんかも何もない部分の範囲が広くて、このセンターリングは一般に出回っている汎用金具のような印象も受けるので、
幅を狭くするか彫刻を施すなど金具デザインにもう少しこだわってほしかったですね。

口金は真鍮製。若干丸みを帯びていますが直線的で少し長め。クリップはセーラーお馴染みのデザインです。硬さは普通くらい。

パティナは回転式

非常に滑らかに可動します。もう笑ってしまうほど軽いですね。リフィルがロックされる感触が全く感じられないので、昔の回転繰り出し式のボールペンのように、書いているとボディが回転してリフィルが引っ込んでいかないか心配になるくらいです。これは凄い。

途中で手を放しても、自動で収納されることもありません。口金から露出しているペン先の長さは個人的に丁度いいですね。

初期リフィルは、18-0500。油性の金属リフィルです。ボール径は0.7mm。ペン先のブレは若干ありますが許容範囲内かと思います。

天冠部はこんな感じ。碇のマークがかっこいい。ここは思っていたよりも実物は高級感があってよかったです。

重心は、中央付近。セーラー万年筆、パティナは、全長135mm、重さ47.2g、軸径11mmとなっております。それではいよいよ実際に書いてみたいと思います。

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セーラー パティナ を使用した感想

セーラー パティナ の良かった点

滑らかですね。ペン先のガタツキも筆記していると感じません。

うーん、心地よく筆記できるんですが、この重さは私が所持するペンの中で一番重いので、この長さと重さに中央という重心バランスはあまり適していないように感じます。このペンは高重心でないとバランスは取りにくいですね。

それでは一通り使用しましたので、まずはセーラー万年筆、パティナがどんな方に向いているのか解説します。パティナは私のように重いペンを好む方に向いていています。軸の太さは太すぎず細すぎずですね。日本の伝統工芸技術を存分に味わえる高級ボールペンですので、贈り物にもよさそうです。

ではパティナの良かった点をまとめます。軸が美しい、書き心地がいい、この世に一本だけの特別感を味わえる、軸に金属臭がない、経年変化を楽しめる


セーラー パティナ のここが気になる

次に気になる点ですが、まずセンターリングのデザインがよくない

軸の斑紋孔雀色を目立たせるために金具のデザインをシンプルにしているのはわかるのですが、フォント選び、フォントサイズ、彫刻の深さ、リングの幅等、このペンをもっと引き立てる高級感を感じるシンプルさ、このペンにふさわしいデザインはもっと他にあるはず。このあたりしっかりこだわっていただきたいですね。

軸の素晴らしさに頼るのではなく、他のペンとは金具でも差別化すべきです。それが今回、伝統工芸士さんにお願いしたことに対しての誠意でもあると思います。

それから47gという重さから、長時間筆記には向いていない。この重さは疲れますからね。ただこの疲れやすさは重心バランスにも問題があると感じています。
このペンの全長と重さを考えると、パティナは高重心がBESTだと思います。こうペンを握った時にここに重心がくるくらい高重心だと手のこの辺りに乗って、こういった重いペンは重さを感じにくくなるんですよ。今の状態だと重さでペンがペン先側にずり下がらないように指の力で握る状態になっているので、指に重さがもろに乗ってしまって疲れやすいんですよ。よくペンは低重心がいいと固定観念を感じている方が多いのですが、それぞれのペンに応じた重心バランスがありますので、必ずしも重心が低ければいいわけではないということを声を大にして言いたいですね。気になったのはこれくらいです。(詳しくは動画にてご確認ください)


セーラー パティナ まとめ

  • セーラーの新たな高級ラインシリーズ「CYLINT」のボールペン
  • 斑紋孔雀色が施された真鍮軸
  • カラバリは斑紋孔雀色とブラックステンレスの2色展開
  • ボール径は0.7mmのみ
  • リフィルはセーラー独自規格0500
  • ツイスト式

良かった点

  • 軸が美しい
  • 書き心地がいい
  • この世に一本だけの特別感を味わえる
  • 軸に金属臭がない
  • 経年変化を楽しめる

気になる点

  • センターリングのデザインがよくない
  • 長時間筆記には向いていない
  • 重心バランスがよくない

今回はセーラー万年筆のボールペン、パティナをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この軸の美しさ、佇まい、最高ですね。書き心地もなめらかですし、贈り物にも向いています。価格はかなり高額ですので学生の方には向いていませんし簡単に手は出せないかと思いますが、日本の技を存分に感じられる贅沢な1本となっております。セーラー万年筆、パティナ。気になった方は是非チェックしてみてくださいね。

それでは今回は以上となります。この動画&記事が気に入っていただけましたらGoodボタンとチャンネル登録お願い致します。最後までご覧いただきありがとうございました。

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