【結論】Penco Perfection Brass Ballpoint Penは、全長わずか約93mmという非常にコンパクトなサイズに、約39gの重量を持たせた真鍮製キャップ式ボールペンです。
いわゆる携帯用のミニボールペンですが、「小さい=軽い」という一般的なイメージとは正反対。手のひらに収まるほど小さいのに、持ち上げた瞬間にはっきりと分かる重量感があります。
最大の魅力は、このコンパクトさと重厚感の組み合わせです。キャップを外して後端にポストすると全長は実測約127mmまで伸び、携帯時は非常に小さく、筆記時には一般的な筆記具に近い長さで使えます。
さらに、本体には真鍮を使用。
内部には交換可能なD1規格の油性ボールペンリフィルを搭載しており、純正リフィルだけでなく、寸法が適合する市販のリフィルへ交換できるのも大きなメリットです。
一方で、約39gという重量は明確に人を選びます。
さらにキャップを後端へポストしても低重心にはならず、重心は高めです。
したがって、学生がノートへ大量の文字を書き続けるような用途よりも、手帳への記録、仕事中のメモ、署名、短時間の筆記などに適しています。
また、表面には光沢のあるゴールド仕上げが施されているため、無垢の真鍮が酸化して変色していく、いわゆる真鍮らしい経年変化を期待して購入する製品とは少し性格が異なります。無垢の真鍮そのものを楽しむというより、
「真鍮の重量感を、Pencoらしいコンパクトなデザインとゴールド仕上げで楽しむボールペン」
小型手帳と一緒に持ち歩ける高級感のあるコンパクトペンが欲しい人、重量のある太めのペンが好きな人、D1規格の豊富なリフィルを使い分けたい人には非常に面白い一本です。
パーフェクションブラスボールペンの基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Penco Perfection Brass Ballpoint Pen |
| ブランド | Penco |
| 販売元 | HIGHTIDE |
| 発売日 | 2026年5月22日 |
| 価格 | 税込4,950円 |
| 携帯時全長 | 約93mm |
| ポスト時全長 | 約127mm・実測 |
| 重量 | 約39g |
| 実測軸径 | 約11.5mm |
| 公式最大径 | 約13mm |
| 本体素材 | 真鍮 |
| キャップ | 嵌合式 |
| 初期搭載リフィル | 0.7mm油性黒 |
| 対応替芯 | 国内メーカーD1規格 |
| 純正替芯 | FR014 |
| 重心 | 高重心 |
今回レビューするのは、HIGHTIDEが展開するブランド「Penco」のPerfection Brass Ballpoint Penです。
2026年5月22日から発売されたリニューアルモデルで、価格は税込4,950円。HIGHTIDE公式では「パーフェクションブラスボールペン」と表記されています。

Pencoには以前から、弾丸を思わせる短く丸みのある形状を採用した「バレット」シリーズがあります。
私自身、このシリーズでは樹脂製のバレットペンシル ライトを以前から愛用しています。非常にコンパクトですが、キャップをポストすると筆記しやすい長さになり、携帯性だけを優先したミニシャーペンとは違い、実用品としてもしっかり使えるところが魅力です。
同じ形状を採用した樹脂製ボールペン「バレットボールペン ライト」も販売されています。

そして、さらに上位に位置するのが真鍮製のバレットボールペンです。そのゴールド仕様が今回リニューアルされ、「Perfection Brass Ballpoint Pen」として発売されました。
旧バレットボールペンは税込3,300円で販売されており、現在もシルバーなどの従来仕様が確認できます。今回のPerfection Brass Ballpoint Penは税込4,950円ですので、旧モデルより1,650円高くなっていますね。
リニューアルで最も分かりやすく変わったのがクリップです。

従来モデルではクリップがシルバーで統一されていましたが、Perfection Brass Ballpoint Penではボディだけでなくクリップまでゴールドカラーへ統一されました。HIGHTIDEも今回のリニューアルについて、ボディからクリップまでゴールドカラーに統一した点を変更点として明記しています。機能を大きく追加したモデルチェンジではありません。
しかし、筆記具ではクリップの色が一本変わるだけでも印象はかなり変わります。ボディ、キャップ、クリップまで同系色になったことで、旧モデルよりも一体感が強くなり、装飾を抑えたシンプルなデザインがより際立つようになりました。
パッケージも変更されています。以前はコンパクトなオレンジ色の箱が使われていましたが、新モデルではクラフト紙を使用した紙箱に変更。HIGHTIDEによると、ゴールド印刷と本体を確認できるウィンドウを組み合わせ、真鍮の素材感を引き立てるデザインに変更されています。派手な高級化ではなく、Pencoらしい少しレトロで工業製品的な雰囲気を残したパッケージです。

本体を取り出すと、まず驚くのはサイズと重量のギャップです。携帯時の全長は約93mm。
M5サイズのシステム手帳と並べてもかなり短く、小型の手帳やポケットにも収めやすいサイズです。
一方で重量は約39gあります。HIGHTIDE公式でも、本体サイズは高さ9.3cm、重量39g、素材は真鍮とされています。見た目から想像する重量とはかなり違います。
公式では本体直径を約13mmとしていますが、今回グリップ付近を実測したところ約11.5mmでした。ペン先に向かって細くなる形状で、測定位置によって直径が変わるため、この点は「実測グリップ付近約11.5mm」と考えてください。
なぜ真鍮製のペンはこれほど重いのか

Perfection Brass Ballpoint Penの特徴を理解するうえで、真鍮という素材について知っておく必要があります。
真鍮は、基本的に銅と亜鉛を主成分とする合金です。筆記具では、軸そのものだけでなく、内部ウェイト、口金、グリップなどにもよく使用されています。
理由の一つが重量です。樹脂やアルミと比較すると密度が高いため、小さな部品でもある程度の質量を持たせることができます。
つまり、Perfection Brass Ballpoint Penが全長わずか93mmしかないにもかかわらず39gもあるのは、単純に「金属製だから」ではなく、密度の高い真鍮をボディに使用していることが大きな要因です。
重量のある筆記具にはメリットもあります。筆記時にペン自身の重量を利用できるため、強い筆圧を掛けなくても紙面へペン先を接触させやすくなります。
また、ペン全体の質量が大きいことで、軽量な樹脂軸よりも紙面から返ってくる振動に独特の重厚さが生まれます。
一方で当然、長時間持ち続ければ疲れやすくなります。重いほど高級で、書き心地も良くなるという単純な話ではありません。重量は、重心位置や軸径と組み合わさって初めて筆記感に影響します。
真鍮なのに「真鍮らしい経年変化」が出にくい理由

Perfection Brass Ballpoint Penの軸には真鍮が使われていますが、表面には仕上げが施されています。そのため、一般的な無垢真鍮製品のように、触った場所から急速にくすみや色の変化が進むタイプではありません。
無垢の真鍮は、空気中の酸素や水分、人の手の汗や皮脂などと反応することで表面状態が変化します。新品時は比較的明るい金色でも、使い込むことで暗くくすんだ色になり、部分的に色ムラが生まれます。これを「経年変化」や「エイジング」として楽しむ文房具好きも多いですよね。
私自身も、真鍮の場合はこの独特なくすみが好きなので、個人的な好みだけで言えば無垢仕上げの方が好みです。また、無垢真鍮を触った際に指へ独特の金属臭が残ることがあります。実際には金属そのものが強い臭いを放っているというより、皮脂などが金属表面で反応した結果生じる臭いが大きく関係しています。
Perfection Brass Ballpoint Penは表面が処理されているため、私が使用した範囲では、無垢真鍮製品で感じるような独特の臭いはほとんど気になりませんでした。真鍮の経年変化や金属臭が苦手な人にとっては、むしろメリットとなっております。
キャップ構造

Perfection Brass Ballpoint Penはキャップ式。ネジ式ではなく、押し込んで固定する嵌合式が採用されています。
「嵌合」とは、部品同士を寸法差によってはめ合わせる構造のことです。キャップを取り付けると、最後に軽く「カチッ」とした抵抗があり、所定の位置で固定されます。回転させてネジ込む必要がないため、使用開始までが速いのがメリットです。
携帯時の全長は約93mmしかありません。この状態では一般的な筆記具よりかなり短いため、じっくり文字を書くにはバランスがよくありません。筆記の際にはキャップポストすることで安定感を得られます。
ポストすると全長は実測約127mmまで伸びます。一般的なボールペンよりは短いものの、手の中で支えられる部分が増えるため、筆記時の安定感は明らかに向上します。

ただしポストすると、金属部品同士が接触するため、着脱時にはわずかに擦れる感触があります。長期間使用すれば、接触部分に細かな傷が付く可能性はあります。光沢の強いゴールド仕上げですので、傷を極端に気にする人は注意した方がよさそうです。
グリップ形状

グリップ部分はボディ中央よりわずかに細く、ペン先へ向かって緩やかに絞られています。ローレットやラバーなどの滑り止め加工はありません。しかし、実際に握ると極端に滑りやすい印象はありませんでした。
表面には独特の密着感があり、乾いた金属をそのまま握っているというより、指先が軽く吸い付くような感触があります。また、実測約11.5mmというグリップ径はある程度太さがあるため、重い本体を指先だけで強くつまむのではなく、比較的広い面積で支えられます。
39gという重量を考えると、この太さは理にかなっています。もし同じ重量で8mm程度の細軸だった場合、指へ掛かる負担はより大きくなるでしょう。
ペン先の構造とブレ

ペン先は固定式です。実際に先端部分を確認すると、リフィルと口金の間にはごくわずかなクリアランスがあり、筆記時にペン先のブレを感じます。
ここで重要なのが、「ペン先のブレ=必ず書きにくい」ではないという点です。交換式リフィルを採用するボールペンでは、リフィルを抜き差しできるだけの内部寸法が必要になります。
リフィル外径と口金内部を完全に同寸法にすると、製造誤差等によってリフィルが入らなくなる可能性があるからです。そのため、ある程度の余裕が必要なんです。
問題は、その隙間が筆記中にどれだけ動きとして現れるかです。Perfection Brass Ballpoint Penでは、硬いデスクの上に紙を一枚だけ置いて筆記すると、ペン先がわずかに動くことで「カチカチ」という音と振動を感じます。
一方、ノートのように紙が複数枚重なった状態では、紙自体がクッションになるため、振動が吸収されます。その結果、同じペンでもペン先のブレが目立ちにくくなります。筆記具を評価する際に「紙一枚での筆記」と「ノートでの筆記」を分けて確認する意味はここにあります。
リフィルについて


リフィル交換はペン先側を分解して行います。内部には樹脂製のリフィルアダプターが入っています。
初期搭載されているのは0.7mmの油性黒インクリフィルです。HIGHTIDE公式では、専用リフィル「FR014」に加えて、国内メーカーの4C規格、直径2.3mm×全長67mmの替芯へ対応すると明記されています。
ここは少し説明が必要です。おそらくこのメーカが言っている4Cは、ゼブラ独自機構を差すのではなくD型。いわゆるD1規格を差していると思われます。
ただし、名称だけを見て完全互換と判断するのは危険です。
HIGHTIDEも「4C規格であってもサイズが異なるものは使用できない」と注意書きを掲載しています。したがって、替芯を購入する際には「D1」「4C」という名称だけで判断せず、
直径約2.3mm×全長67mm
という実寸を確認することが重要です。対応するサイズであれば、低粘度油性インクなどへ変更できるため、純正の書き心地が好みに合わなくても本体を諦める必要はありません。これは非常に大きなメリットです。
ボールペンでは、軸の性能とリフィルの性能は分けて考える必要があります。軸が気に入っているなら、自分の好きなリフィルへ交換することで書き心地を大きく変えられます。
また、今回の個体ではリフィルをアダプターから引き抜く際にかなり力が必要でした。無理に横方向へ曲げながら抜くと、細いリフィルを変形させる可能性があるため、できるだけ真っすぐ引き抜いた方が安全です。
クリップ

クリップは細長い長方形状です。表面にはPencoのブランド表記が入っています。
今回のリニューアルではクリップまでゴールドに統一されたため、従来モデルよりデザイン上のまとまりが強くなりました。クリップのテンションは硬めです。厚手のポケットへ頻繁に抜き差しするより、手帳や薄手のポケットへ固定する用途の方が向いている印象です。
使用した感想
書き心地

まず、硬いデスクの上に紙を一枚だけ置いて筆記しました。この状態では、39gという重量と真鍮製ボディの硬さを強く感じます。筆記した際の振動が軸に伝わりやすく、「コツコツ」とした硬質な感触があります。私は重量のある筆記具が好きなので、この感覚はかなり好みです。
軽量な樹脂軸では、紙面から返ってきた振動が軸そのものの柔らかさや軽さによって分散します。Perfection Brass Ballpoint Penは軸自体に大きな質量があり、構造も非常にシンプルです。そのため、ペン先から手元へ伝わる情報が明確です。
ただし、先ほど解説した通り、ごくわずかにペン先のブレがあります。硬い机の上で紙一枚に書くと、リフィル先端が動くたびに「カチカチ」という音と振動が感じられます。私は許容できる範囲ですが、ペン先が完全に固定された感覚を好む人には気になる可能性があります。
次にノートへ筆記しました。こちらでは印象が少し変わります。紙の層がクッションになるため、硬い机へ紙を一枚置いたときに感じたペン先の振動が弱くなります。そのため、ノート筆記ではペン先のブレはそれほど気になりませんでした。
初期搭載リフィルの0.7mm油性インクは、最近の低粘度インクと比較すると少し硬めの感触です。ただし、39gある本体重量が筆圧を補助してくれるため、強く押し付けなくても比較的スムーズに線を引けます。これは重量級ボールペンと油性インクの相性が良い理由の一つです。
重心バランス
Perfection Brass Ballpoint Penは高重心です。キャップをポストしていない状態でも、低重心型の製図用シャーペンのようにペン先側へ重量が集中しているわけではありません。
さらにキャップを後端へポストすると、後軸側へ金属製キャップの重量が加わります。そのため、ポスト時も明確に高重心です。一般的には低重心の方が筆記に向いていると言われることがあります。
しかし、これもそうとは言い切れません。低重心ではペン先を紙面へ置きやすく、細かな文字を書きやすいというメリットがあります。
一方、高重心では軸の後ろ側にも質量があるため、ペンを大きく動かしたときに独特の慣性が生まれます。Perfection Brass Ballpoint Penの場合、グリップが約11.5mmと比較的太く、表面も極端に滑りやすくありません。そのため、高重心ではあるものの、短時間の筆記では意外と安定します。
ただし、長時間になると話は別です。39gという重量に加え、高い位置に重心があるため、ペンの後端が倒れようとする力を指で支え続けなければなりません。数行のメモでは気にならなくても、ノート数ページを連続して書けば負担は大きくなるでしょう。
剛性感
剛性感はかなり高いです。真鍮製の軸は肉厚感があり、握った際に軸がしなるような感触はほぼありません。
キャップをポストして筆記しても、本体とキャップの接続部分に大きなガタつきはありませんでした。39gの重量も剛性感を得られる要因の一つです。
ここで注意したいのが、「重量」と「剛性」は本来別のものだという点です。重いから剛性が高いわけではありません。
しかし、人間が筆記具を使った際の「剛性感」には、実際の剛性だけでなく、質量、振動、素材の硬さなどが複合的に影響します。Perfection Brass Ballpoint Penでは、真鍮製ボディの硬さと質量が組み合わさり、非常に密度のある筆記感を生み出しています。
ただし、先端のリフィルにはわずかなブレがあるため、「軸全体の剛性感」と「ペン先の固定感」は分けて評価する必要があります。ボディ自体の剛性感は非常に高い。一方、筆記点ではわずかな遊びがある。
この二つは両立します。
良かった点

まずデザインです。非常にシンプルですが、かなり完成度が高いと思います。全体には丸みがあり、弾丸を思わせる形状です。
真鍮製で39gというスペックだけを見ると無骨な道具を想像しますが、全長93mmという小ささが加わることで、どこかかわいらしさもあります。今回クリップまでゴールドで統一されたことで、旧モデルよりさらにまとまりが良くなりました。
次に、このサイズからは想像できない重厚な書き心地です。手のひらに収まるサイズなのに、持った瞬間には真鍮製であることが分かります。重量のあるペンが好きな私には、非常に魅力的です。
軸径も十分あり、重量を指全体で支えやすいため、短時間の筆記なら39gという数字ほど扱いにくくありません。
キャップをポストできる点も重要です。携帯時は93mm、筆記時は約127mm。携帯性と筆記性という相反する要素を、キャップによって切り替える設計です。
そして、D1規格のリフィルへ交換できること。これは長く使う上で非常に大きなメリットです。
ボールペンは軸がどれほど優れていても、インクが自分の好みに合わなければ使用頻度が落ちてしまいます。Perfection Brass Ballpoint Penは対応寸法のリフィルから好みのものを選べるため、軸のデザインを気に入って購入しても、後から筆記感を調整できます。
さらに、日本製という点も特徴です。HIGHTIDEは、本体をはじめ各パーツを日本国内で製造していると説明しています。
気になる点

まずは重量です。約39gあります。短時間であれば、この重量がむしろ心地よいのですが、長時間筆記では確実に負担になります。特に学生が授業中ずっとノートを書く用途には向いていません。
それから高重心であること。ポストすると長さは使いやすくなりますが、キャップの重量が後方へ移動するため、重心は低くなりません。軽量なペンや低重心のペンに慣れている人は、違和感を覚える可能性があります。
そして、表面の指紋と傷です。光沢の強いゴールド仕上げなので、指紋は比較的分かりやすく残ります。また、キャップを着脱する構造上、接触箇所には細かな擦り傷が付いていく可能性があります。傷も含めて道具として使い込める人なら問題ありませんが、新品状態を維持したい人には少し神経を使う製品です。
あと、リフィル交換時の金属同士の擦れる感触です。ペン先部分を分解するときに、個体によっては金属が擦れるような高い音が発生します。これは性能上の問題ではありませんが、私はこの音がかなり苦手です。指先へも細かな振動が伝わるため、いわゆる「金属を引っかいた音」が苦手な人は気になるでしょう。
最後に価格です。旧バレットボールペンは税込3,300円なのに対し、Perfection Brass Ballpoint Penは4,950円です。1,650円の価格差があります。
今回のリニューアルは主にゴールドで統一された外観とパッケージ変更が中心ですので、純粋なコストパフォーマンスだけで考えると従来モデルの方が有利です。オールゴールドのデザインに1,650円分の価値を感じるかどうかが、購入判断の一つになるでしょう。
他モデルとの比較
Kaweco LILIPUTとの比較
同じコンパクトボールペンとして比較したいのがKaweco LILIPUTです。
LILIPUTは全長約98mm、重量約19gのアルミ製ボールペンで、Perfection Brass Ballpoint Penの約93mm・39gと比べると、サイズは近いものの重量は約半分です。さらにLILIPUTはノック式で、D1規格のリフィルと音のしないハート機構を採用しています。
書き心地も方向性が異なり、LILIPUTは軽量でペン先のブレがほとんどなく、軽快でダイレクトな筆記感。Perfection Brass Ballpoint Penは真鍮製の重量を利用した、より重厚な書き心地です。
軽さと扱いやすさならLILIPUT、金属軸の重量感や太めの握り心地を楽しみたいならPerfection Brass Ballpoint Penです。

uni-ball one Pとの比較
もう一本比較したいのが、三菱鉛筆のuni-ball one Pです。
こちらも「手に収まる上質感」をコンセプトにしたコンパクトなボールペンですが、方向性はかなり異なります。
uni-ball one Pは丸みのある太軸を採用し、コンパクトながら日常的に文字を書きやすい設計です。また、ユニボール ワンインクを搭載したゲルインクボールペンなので、濃くくっきりした発色と軽快な筆記感が特徴です。
対してPerfection Brass Ballpoint Penは39gの真鍮軸と油性リフィルを採用しており、書き心地もかなり重厚。高重心でもあり、長時間たくさん文字を書くことより、手帳や短時間のメモで真鍮の重量感を楽しむ方向に振られています。
日常的にたくさん書くならuni-ball one P。コンパクトさに加えて金属軸の剛性感や重量感を楽しみたいならPerfection Brass Ballpoint Penです。

パーフェクションブラスボールペンはこんな人におすすめ
✅向いている人
- コンパクトなボールペンを探している人
- M5など小型手帳と組み合わせたい人
- 真鍮製の重量感が好きな人
- 30~40gクラスの重い筆記具を好む人
- 太めのグリップが好きな人
- キャップ式の筆記具が好きな人
- 携帯時と筆記時で長さが変わる構造に魅力を感じる人
- 短時間のメモや手帳筆記が中心の人
- 金属軸らしい剛性感を求める人
- D1規格の替芯を使い分けたい人
- 自分好みのインクへ交換して使いたい人
- オールゴールドのデザインが好きな人
- 小さいのに重いという独特のギャップを楽しみたい人
- 日本製の金属筆記具を探している人
❌向いていない人
- 長時間ノートを書く人
- 学生の授業用ボールペンを探している人
- 軽量な筆記具が好きな人
- 低重心のペンを好む人
- 40g近い重量が負担になる人
- ペン先のわずかなブレも許容できない人
- 光沢のあるゴールド仕上げが苦手な人
- 指紋や細かな傷が気になる人
- 無垢真鍮そのものの経年変化を楽しみたい人
- 真鍮のくすんだ質感を求めている人
- キャップを外す動作が面倒に感じる人
- 筆記性能だけでコストパフォーマンスを判断する人
総合評価
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| 書き心地 | 8点/10点 |
| 重心バランス | 7点/10点 |
| 剛性感 | 9点/10点 |
| デザイン | 9点/10点 |
| コスパ | 7点/10点 |
| 合計 | 40点/50点 |
Perfection Brass Ballpoint Penの総合評価は、50点満点中40点です。書き心地は8点。39gの重量と真鍮製ボディによる、密度のある筆記感は非常に魅力的です。特に硬い机の上で紙一枚へ筆記した際に感じる、コツコツとした硬質な感触は、軽量な樹脂製ボールペンでは味わえません。
一方、リフィル先端にわずかなブレがあり、硬い筆記面ではカチカチとした振動を感じるため、満点にはしていません。重心バランスは7点。高重心ですが、太めのグリップと表面のグリップ感によって短時間なら安定して使用できます。しかし39gという重量と高重心の組み合わせは、長時間筆記では明確な弱点です。
剛性感は9点。真鍮製ボディの硬さと重量によって、非常に密度のある使用感があります。キャップをポストした状態でも大きなガタつきはありません。ただし、ペン先のリフィル部分にはわずかな遊びがあるため10点にはしていません。
デザインは9点。93mmという小さな流線型ボディに、オールゴールドの仕上げ。重厚な素材を使いながら、どこかかわいらしさも感じるPencoらしいデザインです。特に今回、クリップまでゴールドに統一されたことで完成度は上がっています。
コスパは7点。製品そのものの作りは良く、真鍮製、日本製、4Cリフィル対応という内容を考えれば、4,950円という価格が極端に高いわけではありません。しかし、旧バレットボールペンが3,300円であることを考えると、1,650円の価格差を純粋な機能差として説明するのは難しいです。オールゴールドの外観に価値を感じるかどうかで評価が大きく変わります。
まとめ
Penco Perfection Brass Ballpoint Penは、全長約93mmという非常にコンパクトなボディに、約39gという重量を詰め込んだ真鍮製ボールペンです。小ささだけを追求した携帯用ペンではありません。
携帯時には手のひらに収まるサイズまで短くし、使用するときにはキャップを後端へポストして約127mmまで延長する。この構造によって、携帯性と実用性を両立しています。
そして、このペンを特徴づけているのが真鍮です。密度の高い真鍮を使用することで、93mmというサイズからは想像できない39gという重量を実現しています。この重量によって、紙面へペンを置いた際の安定感と、金属軸特有の硬質な筆記感が生まれています。
一方、単純に「真鍮ペン」と考えて購入する場合は注意が必要です。表面には仕上げが施されているため、無垢真鍮が急速にくすんでいくような経年変化を楽しむ製品とは性格が異なります。無垢真鍮の臭いが苦手な人にはメリットですが、真鍮特有のエイジングを期待する人には物足りない可能性があります。
重心は高めです。キャップをポストしても低重心にはならず、本体重量も39gあるため、長時間の筆記には向いていません。学生が授業中に何ページもノートを書くためのボールペンではありません。
このペンが活躍するのは、手帳へ予定を書き込む、仕事中にメモを取る、サインをする、アイデアを数行残すといった短時間の筆記です。
そしてD1規格のリフィルに対応しているため、軸を気に入ればインクは後から変更できます。ボールペンの「書き心地」は、軸だけで決まるものではありません。軸の重量、重心、グリップ径、剛性感と、リフィルのインク粘度、ボール径、チップ構造が組み合わさって決まります。
Perfection Brass Ballpoint Penは、軸そのもののキャラクターが非常に強い製品です。その上で好みのD1リフィルを組み合わせれば、自分好みの一本へ仕上げることができます。
Pentel KERRYと比べてみても、非常に興味深いです。どちらも携帯時には短く、キャップを後端へポストすることで筆記具として完成します。しかし、KERRYは携帯性と長時間の実用性を両立したシャーペン。
Perfection Brass Ballpoint Penは、携帯性を確保しながら真鍮の重量感と存在感を楽しむボールペンです。見た目は似た方向性でも、設計思想はかなり違います。また、従来のバレットボールペンと比較すると、今回のモデルは筆記機能そのものを大幅にアップデートした製品ではありません。最大の変更は、クリップまでゴールドに統一された外観です。それによって価格は3,300円から4,950円へ上昇しています。コストパフォーマンスだけを見るなら従来モデルの方が有利です。しかし、このオールゴールドの仕上がりが気に入ったのであれば、旧モデルを選んでも同じ満足感は得られません。私自身、全面に光沢のあるゴールド仕上げよりも無垢真鍮のくすんだ質感の方が好みです。
それでも、このコンパクトなサイズ、39gという重量、丸みのある形状、キャップポストによって完成する独特の使用感はかなり気に入りました。
小さい。でも軽くない。
シンプル。でも存在感は強い。
Perfection Brass Ballpoint Penは、この相反する要素を一つのボディにまとめた、非常にPencoらしい筆記具だと思います。このペンは万人向けではありません。しかし、重いペンが好きで、小型手帳と一緒に持ち歩ける一本を探している人には、かなり面白い選択肢です。
YouTube動画
動画では、Penco Perfection Brass Ballpoint Penを実際に開封し、旧バレットシリーズとの外観の違い、サイズ、重量、キャップの嵌合、グリップ形状、リフィル交換方法まで詳しく確認しています。
また、硬いデスクの上に紙を一枚置いた状態と、ノートへ筆記した状態の両方で書き心地を確認しています。
ペン先のブレによって発生する音や振動、39gの真鍮軸が生み出す硬質な筆記音などは、文章だけでは伝わりにくい部分です。特にこのペンは、数値だけを見ると「短くて重いボールペン」ですが、実際に握ったときのサイズ感や、キャップをポストした際のバランスに大きな特徴があります。購入を検討している方は、この記事とあわせて動画でも実際の使用感をご確認ください。

