
どうも、YouTubeチャンネル「HEROTV」の運営兼、動画編集者のあぬびすです!
今回ご紹介するのは、uniの新商品になります。本題に入る前に、HEROTVでは「視聴者の皆さんが失敗しない商品購入」ができるように、メーカーに忖度のない文房具の徹底レビューを幅広くしておりますので、文房具に興味がある方は是非チャンネル登録をお願い致します。
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それでは商品を見ていきます。
目次
YouTube動画
uniball ZENTO の基本情報

今回ご紹介するZENTOは、一部海外ではすでに販売されているモデルでして、北米市場をメインターゲットとした商品で万年筆のような軽い書き心地を実現しているという中間報告が2024年に社長から発表されていましたので気にはなっていたのですが、ついに日本での販売が開始されました。ZENTOは全4種類のモデルがラインナップされていますが、今回全てをご用意いたしましたので順にご紹介&レビューしていきます。
uniball ZENTO Basic model

まずはこちら、uniball ZENTO Basic model。価格は税込み275円。こちらが一番お手頃価格のモデルとなっています。ボール径に関してはベーシックモデルだけでなく、全てのモデルに0.38mmと0.5mmがラインナップされています。Basic modelの特徴は唯一初期リフィルにカラバリがございます。黒、赤、青の3色のリフィルがラインナップされていて、搭載リフィルのカラーによって軸色が固定されています。こちらは0.5mmの黒になります。他のモデルの初期リフィルは全て黒のみです。とはいってもリフィルの規格は全て同じですので、赤や青のリフィルを購入しておけばベーシックモデル以外にも使用可能です。リフィルは一本税込み132円です。


こちらのZENTOインクは次世代水性インクということで…

従来の水性インクの書き心地をそのままに、にじみや速乾性を改良、界面活性剤ポリオキシアルキレンをクッション成分にすることで筆記時の摩擦抵抗を40%和らげることに成功しているそうで、水性特有のカリカリ感等がどうなっているのか、このあと実際に筆記するのが楽しみです。
Basic modelはノック式で軽めのノック感。上部にインクカラーが入っているのが特徴です。軸の半分がラバーグリップとなっております。このワイヤークリップといい、全体的なデザインはユニボールワンがベースとなっていますね。重心は高重心。
uniball ZENTO Standard model

続いてuniball ZENTO Standard model。こちらも価格は税込み275円。先ほどのモデルとの違いはノック部上部のカラー表記がなく軸のカラバリがラベンダー、クラウド、アドビ、シー、ミスト、コースタル、アイボリー、カナリアの8色展開と豊富になっています。

軸色はボール径によってラインナップが異なります。違いはそれくらいです。こちらは0.38mmの軸にはベーシックモデルと同じく再生材が使用されている軽いペンですので、サッと取り出して気軽に使える心地いい水性ボールペンとなっております。
重心はスタンダードモデルと同じく高重心。
uniball ZENTO Flow model

続いてはuniball ZENTO Flow model。価格は税込み1100円。

こちらは基本的なデザインは同じですが、アルマイト塗装が施されたアルミ製のグリップとなっていて、スタンダードモデルと比べて質感がUPしています。手触りはサラサラしていてグリップ力は得られそうにありません。若干すべりやすいかな?
ただラバーと違って埃がつきやすいといったことはありませんのでその辺りが気になる方にはお勧めのモデルです。
口金の形状も異なっていますね。重さはスタンダードが10.7gでしたがフローモデルは13.8gと少し重くなっています。この程度だと筆記感にはあまり影響はない程度です。

一見高級感があるように映っているかもしれませんが、上軸は樹脂製ですし実物はそこまで高級感はないですね。軸径は11mmとスタンダードやベーシックモデルと同じサイズ感ですのでグリップを入れ替えることも可能です。フローモデルはワイヤークリップも軸色と同じカラーになっているのも特徴の一つです。重心は、グリップが重くなっている分、中央となっています。
uniball ZENTO Signature model

続いてこちらは最上位モデルのuniball ZENTO Signature model。価格は税込み3300円。こちらのモデルのみこのようなパッケージに入っています。
紙製ですが、海外製の万年筆のBOXに見かける観音開きとなっています。カラバリは0.5mmがメタリックブラック、0.38mmがシルバーと各ボール径ごとに1色のみとなっております。こちらは0.5mmのメタリックブラックです。

先ほどのフローモデルまでは大きな違いはあまりなかったのですが、最上級モデルに関しては見た目から大きく異なり一線を画すものとなっております。

シグニチャーモデルのボディは金属と樹脂の組み合わせになっていて一気に質感がUP!


中央部分は金属ですが、両側は樹脂です。グリップの内側は金属になっています。クルトガダイヴを彷彿とさせるようなデザインで、マグネット式のキャップ式ボールペンとなっております。このカチャっとくっつく感じが心地いいんですよね。磁力も強すぎず弱すぎずちょうどいい。もちろんキャップポストも可能です。ポストをした時もマグネットでくっつきます。その際のフォルムやサイズ感、バランスが非常に優れていて、よく考えられているなと感じます。

キャップ式はこのひと手間を楽しみつつ、ゆっくり筆記する際に使用したいモデルですね。

このようにグリップのネジにはOリングも採用されていて、緩みにくくなっているのもシグニチャーモデルだけのこだわりです。グリップはフローモデルとは違い、グリップは樹脂となっている為冷たくないですし、フローモデルより滑りやすいということはないですね。クリップは他のモデルと違い平べったくなっていて、接地面が広くなっています。こちらもフローモデル同様軸色と同じカラーに塗装されています。重心は低重心、キャップポストしても低重心です。

それぞれのサイズの比較はこちらです。
それではいよいよ実際に書いてみたいと思います。
uniball ZENTO を使用した感想
uniball ZENTO の良かった点

まずはベーシックモデル。まずは筆記音を聞いていただきましょうか。(動画にてご確認ください)
次に青と赤。青の発色がいい。よくある青のインクよりも淡くてきれいな色ですね。そしてやはりタッチが柔らかで書き心地がいい。赤は少し色が薄いような印象です。水性でありながらこの弾力というかクッション成分があることでねっとり感も感じます。この書き心地好きだなぁ。
続いてスタンダードモデル。こちらは0.38mmですので、書き心地は0.5よりもシャープになります。カリカリ感はほとんど感じません。やはりこのくらいの線の細さの方が実用的ではありますね。
続いてフローモデル。グリップは結構滑りますね。重さやバランスはいいのですがこのグリップはちょっと。スタンダードやベーシック、フローモデルに関してもペン先のブレがほぼ無いので、よくここまでの精度を出せたなぁと驚きました。uniの本気度が伝わってきます。
最後にシグニチャーモデル。なるほどこのモデルは全然違いますね。

一番違うのはノック式ではないのでペン先のブレが全くなく本来のリフィルの性能をしっかりと感じることができます。やはりこのモデルが一番いいですね。書いていてめちゃくちゃ癒されます。

裏抜けですが、やはり水性ということで抜けはしますね。
それでは一通り使用しましたので、ZENTOシリーズの総評、良かった点から。まず新開発のZENTOインクですが、発色、フロー、書き心地どれをとっても素晴らしいです。ただこれまでのユニボールとは違いゲルではなく水性ですので、0.5mmだと太くなりがちです。ノートや手帳に細かく書きたい場合は0.38㎜をおすすめします。
そしてモデルによっての差別化がしっかりと出来ている。使いやすさ、書き心地、質感、価格、それぞれ特徴が異なり自分のスタイルに合ったものをお選びいただけるようになっております。
それからZENTOは書くことが楽しくもあるのですが癒されるペンに仕上がっている。ワクワクするというよりも、癒されるペンというのがピッタリだと使ってみて感じました。ZENTOのZENは私は「禅」からきているのではないかと思いますが、この柔らかく弾力を感じるタッチのインク、特にシグニチャーモデルを使ってマグネット式キャップの心地良さと「手間」を楽しみながら、ストレスから解放されまったりと文字を書く。この時間が癒しですしいいアイディアが浮かんできそうです。
とても素晴らしいリラクゼーションペンに仕上がっていると感じました。
uniball ZENTO のココが気になる

次に気になる点ですが、まずシグニチャーモデル以下の全てのモデルには軸にボール径の表記が入ってしまっているので、違う径のリフィルに交換した際にわかりにくいんですよね。購入の際にボール径をわかりやすくするためだとしたら、はがせるラベルなんかに記載しておけばいいだけの話なので、わざわざ軸に直接入れる必要はなかったのではないかと思います。
それから同じくスタンダードやベーシックモデルに関してですが、ラバーグリップで広範囲にカバーされているので私のように下の方を握る方にとっても上の方を握る方にとってもしっかり握れていいんですが、埃がつきやすい。ここは仕方ないところではありますがやはり気になりました。
そしてフローモデルですが、グリップが滑る。私は特に手が乾燥していますのでかなり滑ります。このグリップはいただけない。
あと購入についてなのですが、恐らく一番人気が出るであろうシグニチャーモデルの数が非常に少ない。

文具店が什器ごと入荷したとしても、縦型什器と横型什器があるのですが、縦型だとシグニチャーモデルはシルバーとブラックが1本ずつ、横型を入荷したとしても2本ずつしか入ってないんですよ。小さい文具店だと1本ずつしか入らないのでこれはなかなか厳しいですよね。
限定ではないので注文はできるのですが、手元に届くまで時間がかかりそうです。気になったのはこれくらいです。
uniball ZENTO まとめ

- ベーシック、スタンダード、フロー、シグニチャー4種類がラインナップ
- 黒、赤、青の3色のリフィルがラインナップ
- ボール径は全てのモデルに0.38mmと0.5mmがラインナップ
- 次世代水性インク搭載
良かった点
- ZENTOインクが素晴らしい
- モデルによっての差別化がしっかりと出来ている
- カラバリが豊富
- 書き心地がいい
- デザインが優れている
- 全体的に完成度が非常に高い
気になる点
- スタンダード、ベーシックモデルの軸にボール径の表記が入ってしまっている
- フローモデルのグリップが滑る
- 一番人気が出るであろうシグニチャーモデルの数が非常に少ない

今回はuniの新商品、ZENTOを全種レビューいたしましたがいかがでしたでしょうか。
私は全てのモデルをじっくり使ってみましたがやはりシグニチャーモデルが一番、しっくりきました。なんといってもフルメタルの質感、デザイン、キャップ式なのでペン先のブレがないし、ポストしてもボディが長くならないところなどお気に入りポイントは多いです。もちろんベーシック、スタンダード、フローの使い勝手の良さも抜群ですし、やはり6年かけて開発しただけのことはあるなと、リフィルを含めその完成度の高さに非常に満足しています。このにじみや速乾性が改良されたインクも、その性能だけじゃなく、弾力があるようなふわっとした書き心地という「感覚」をもしっかりと商品価値として昇華させていることが実際使ってみて実感できました。ここで新たな水性ボールペンとして、「ZENTO」という布石は投じられたので、ここから波紋のように日本市場でも水性ボールペンの波が広がっていけばいいなと思います。uni ZENTO。気になった方は是非チェックしてみてくださいね。
それでは今回は以上となります。この動画&記事が気に入っていただけましたらGoodボタンとチャンネル登録をお願いいたします。最後までご覧いただきありがとうございました。