【結論】ITOYA 110 シャープペンシルは、銀座伊東屋の創業110周年を記念して開発されたオリジナル筆記具シリーズの一つであり、パイロットの技術をベースに作られた高品質なシャープペンシルです。金属製ボディによる重厚な質感と、フレフレ機構を搭載した実用性の高さを両立しているのが特徴です。
実際に使用してみると、書き心地は非常に安定しており、重心バランスの良さもあって安心感のある筆記感が得られます。突出した個性を持つシャープペンシルというよりも、全体的な完成度が高く、総合的な使い心地に優れたモデルという印象です。
一方で、グリップ付近が細く絞られた形状は好みが分かれる可能性があります。特に太軸のシャープペンシルを好む方にとっては、やや細く感じるかもしれません。
価格は約4600円と決して安価ではありませんが、金属ボディの質感や設計の丁寧さを考えると十分に価格相応の価値を持つシャープペンシルと言えるでしょう。
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ITOYA 110の基本情報

ITOYA110シリーズは、銀座伊東屋の創業110周年を記念して2014年に誕生した筆記具シリーズです。開発コンセプトは「優れた機能と筆記特性を持つMade in Japanの筆記具」。そのため機構やリフィル、製造品質に至るまで日本製にこだわって作られています。
このシリーズにはシャープペンシルのほかに、フリクションボールペンやアクロインキボールペンなどもラインナップされています。製造技術にはパイロットのノウハウが活かされており、伊東屋オリジナルブランドとして展開されています。
伊東屋とパイロットという、日本の筆記具文化を代表する二つのブランドが関わっている点も、このシリーズの大きな特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ITOYA110 シャープペンシル |
| メーカー | 銀座伊東屋 |
| 製造 | パイロット技術ベース |
| 価格 | 税込4620円 |
| 機構 | クリップノック+フレフレ機構 |
| 軸素材 | 真鍮 |
| 全長 | 139mm |
| 重量 | 28.3g |
| 軸径 | 11mm |
| 芯径 | 0.5mm |
| ガイドパイプ | 固定式1.5mm |
ITOYA110は真鍮ボディを採用した金属軸シャープペンシルです。重量は約28gと比較的重めで、しっかりとした筆記具らしい存在感があります。
カラーバリエーションは以下の4色です。
- ハーフマットブラック
- グロッシーネイビー
- グロッシーホワイト
- グロッシーレッド
今回レビューしているのはグロッシーネイビーです。深みのあるネイビーの光沢塗装は高級感があり、ビジネスシーンでも違和感なく使える落ち着いた印象になっています。
デザインと構造

ITOYA110のボディは真鍮製で、触れると金属特有のひんやりした感触があります。見た目はシンプルですが、実際に手に取ると重量感があり、しっかりとした作りであることが分かります。
表面にはグロス塗装が施されており、光沢のある仕上がりです。この塗装は見た目の美しさだけでなく、指に吸着するようなグリップ感も生み出しています。そのため金属軸でありながら滑りにくく、安定した筆記が可能です。
ペン先は固定式のガイドパイプで、長さは1.5mmです。筆記時の視認性が良く、細かい文字を書く際にも使いやすい設計になっています。
フレフレ機構
ITOYA110にはパイロットの特徴的な機構であるフレフレ機構が搭載されています。これはペンを振ることで芯を繰り出すことができる機構で、ノック操作をしなくても芯を出せる便利な機能です。
振る強さにもよりますが、軽く一度振るだけで適度な芯の長さが出てくるため、実用性は高いと感じました。
フレフレ機構は内部に重りが入っているため、筆記時に振動が伝わるのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし実際に使用してみると、通常の筆記ではほとんど気にならないレベルです。
使用した感想

書き心地
ITOYA110の書き心地は非常に安定しています。適度なコツコツ感がありながらも滑らかさもあり、筆記感としてはバランスの取れたタイプです。
極端に柔らかい書き味でもなく、製図用シャープペンのような硬い書き味でもありません。日常筆記に適した自然な書き心地と言えるでしょう。
フレフレ機構による振動も、通常の筆記ではほとんど感じません。強めに筆記した場合にわずかにクリップ部分の振動が伝わることがありますが、多くの人にとって気になるほどではないと思います。
剛性感

ペン先の剛性感はかなり高い部類に入ります。固定式ガイドパイプのため安定感があり、筆記中に大きなブレを感じることはありません。
芯送り機構もスムーズで、チャック部分もしっかりとした作りです。全体的に見ても構造の完成度は高く、長く使えるシャープペンシルだと感じました。
重心バランス
ITOYA110は低重心の設計になっています。それにより筆記時の安定感が生まれており、しっかりとした書き味につながっています。重量自体はやや重めですが、バランスが良いため扱いにくさは感じませんでした。
疲労感
重量が28gあるため、軽量なシャープペンシルと比べると長時間筆記では多少の疲れを感じる可能性があります。ただし低重心設計のおかげで筆記時の安定感があり、極端に疲れやすいという印象はありません。
むしろ適度な重量があることで筆記が安定し、軽すぎるシャープペンシルよりも書きやすいと感じる方もいると思います。
良かった点
ITOYA110の良さは、まず全体的な完成度の高さです。真鍮製ボディの質感は非常に良く、持った瞬間に上質な筆記具であることが分かります。光沢塗装によるグリップ感も優秀で、金属軸でありながら滑りにくく安定した筆記が可能です。
また重心バランスも非常に良好で、低重心設計による安定感は大きな魅力です。重量はあるものの筆記時の安心感があり、自然に文字を書くことができます。
フレフレ機構も邪魔にはなっておらず便利で、芯を出す操作がスムーズになります。日常的な筆記においてストレスの少ない使い心地と言えるでしょう。
気になる点
気になる点としては、グリップ部分の形状です。ITOYA110はペン先に向かって細くなるデザインになっているため、グリップ付近がかなり細く感じます。
太軸のシャープペンシルが好きな方にとっては、この細さは少し物足りなく感じる可能性があります。特にペン先に近い位置を持って書く方は、その細さをより強く感じるかもしれません。
もう少しグリップ部分に太さがあれば、さらに握りやすいシャープペンシルになったのではないかと感じました。
他モデルとの比較
THE Dr.GRIP
Dr.GRIPは人間工学に基づいたグリップ設計で、長時間筆記の疲労を軽減することを目的としたシャープペンシルです。こちらにもフレフレ機構が搭載されています。
それに対してITOYA110は金属ボディによる質感と重心バランスを重視したモデルであり、方向性が大きく異なります。

モノグラフファイン
モノグラフファインは21.7gと重さも近く、比較的重量のある細身のシャープペンシルで、剛性の高い書き心地が魅力です。ファインイレースシステムが搭載されており、内部におもりがついている所が共通点ですが、その影響を受けて書き心地が悪くなっています。
ITOYA110も重量感と質感を重視したモデルで、筆記におもりの影響がないより高級筆記具に近い位置づけになります。

他モデルとの比較
✅ 向いている人
- 質感の高い金属軸シャープペンが好きな方
- 安定した書き心地を求める方
- フレフレ機構を活用したい方
❌ 向いていない人
- 軽量なシャープペンを求めている方
- 太軸グリップを好む方
総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| デザイン | 7 / 10 |
| 書き心地 | 9/ 10 |
| 剛性感 | 9 / 10 |
| 重量バランス | 8/ 10 |
| コスパ | 7 / 10 |
総合評価:8.0 / 10
今回のまとめ
ITOYA110シャープペンシルは、伊東屋とパイロットの技術が融合して生まれた完成度の高い筆記具です。
真鍮ボディによる質感の高さ、フレフレ機構の実用性、そして安定した重心バランスなど、全体的にバランスの取れた性能を持っています。
価格はやや高めですが、その品質を考えれば十分納得できる一本です。


