【結論】Caran d’Ache(カランダッシュ)849 BLACK CODE XLは、従来の849シリーズをベースにしながら、軸径・重量・長さを大きく拡張した大型モデルです。シリーズの特徴である六角軸デザインを継承しつつ、握りやすさと存在感を大きく向上させたモデルと言えます。
通常の849はコンパクトで細身なボールペンとして知られていますが、このXLモデルはそのイメージを大きく覆すサイズ感です。軸径は11.5mm、重量は26.4gと、既存モデルとは別物と言えるほどの変化があります。
実際に使ってみると、太軸好きの方には非常に魅力的なサイズ感であり、重心バランスも良好です。一方で、六角軸特有の角の感触や重量感のあるボディは人によって好みが分かれる可能性もあります。
今回はこの新しい849 XLについて、通常の849やPARKERジョッターXLと比較しながら詳しくレビューしていきます。
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カランダッシュ 849 BLACK CODE XLの基本情報

カランダッシュの849シリーズは、スイスの自社工場で製造されるアルミ製六角軸ボールペンとして長年人気を集めているモデルです。シンプルで機能的なデザインと高い品質によって、世界中で愛用されている定番の筆記具と言えるでしょう。
今回登場した「BLACK EDITION」は、その849シリーズをベースにした新しい定番コレクションです。ボールペンやシャープペンシル、万年筆、さらには芯ホルダーまで、さまざまなモデルにオールブラック仕様が展開されました。
その中でも特に注目されたのが、この849 BLACK CODE XLです。従来の849とは異なり、軸径や重量が大幅に拡張された新しいサイズのモデルとなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | Caran d’Ache 849 BLACK CODE XL |
| メーカー | Caran d’Ache(カランダッシュ) |
| 発売 | 2025年3月 |
| 価格 | 税込13200円 |
| 機構 | ノック式 |
| 軸素材 | アルミニウム |
| 全長 | 137mm |
| 重量 | 26.4g |
| 軸径 | 11.5mm |
| リフィル | ゴリアットカートリッジ(1mm) |
| モデル | 長さ | 重量 | 軸径 |
|---|---|---|---|
| 849 | 127mm | 14.1g | 9mm |
| 849 XL | 137mm | 26.4g | 11.5mm |
この数値を見るだけでも、XLモデルがまったく別物であることがわかります。
デザインと質感

849 BLACK CODE XLの最大の特徴は、シリーズ初となるオールブラック仕様です。軸だけでなくクリップやノック部までブラッククロームで統一されており、非常に統一感のあるデザインになっています。
軸はアルミ製のフルメタルボディで、六角形の形状をしています。この六角軸は鉛筆をモチーフにした849シリーズの象徴的なデザインです。
表面にはマット塗装が施されており、手触りはややザラついた質感です。この加工のおかげで滑りにくく、しっかりと握ることができます。
また、ペン先まで一体化した構造も849シリーズの特徴です。口金が別パーツになっていないため、非常にシンプルで美しいシルエットになっています。
使用した感想

書き心地
849 XLにはカランダッシュ独自規格の「ゴリアットカートリッジ」が装填されています。このリフィルは非常に粘度の高い油性インクで、独特のぬらぬらとした書き心地が特徴です。
筆記感は非常になめらかで、油性ボールペンとしてはかなり滑らかな部類に入ります。また、このリフィルは約8kmもの筆記距離を誇ることでも知られています。
ただし、ペン先のガタつきは通常の849と同様に多少感じられます。角度によってブレの感覚が変わるため、書きやすい角度を見つけて使用すると快適に筆記できます。
剛性感
ペン先の剛性感については、決して高いとは言えません。先ほど述べたように多少のガタつきがあります。
とはいえ、油性ボールペンとしては一般的なレベルであり、日常使用に大きな問題があるわけではありません。
むしろこのペンの魅力は、筆記感そのものよりもサイズ感やデザインにあります。
重心バランス
849 XLは高重心の設計になっています。一般的に高重心のペンは扱いにくいと思われがちですが、このモデルでは非常にバランスが良いと感じました。
理由は軸の長さと重量です。このサイズのペンが低重心だった場合、ペン先側が重くなりすぎてしまい筆記時に指へ負担がかかります。
その点、このペンは高重心であることで自然な筆記姿勢を維持でき、安定感のある書き心地になっています。
疲労感
26.4gという重量は決して軽いペンではありません。そのため、長時間の筆記には向いていない可能性があります。
また六角軸の形状は、長時間握っていると角が指に当たりやすいという特徴があります。
短時間の筆記やメモ用途であれば問題ありませんが、長時間の文章を書く用途には注意が必要です。
良かった点

Caran d’Ache 849 BLACK CODE XLを実際に使用してまず感じたのは、従来の849とは完全に別物と言えるほどの存在感です。従来モデルはコンパクトで細身なボールペンとして知られていますが、このXLモデルは軸径11.5mmという太さと26.4gという重量によって、非常にしっかりとした握り心地を実現しています。特に太軸のペンが好きな方にとっては、このサイズ感はかなり魅力的に感じられると思います。
デザイン面でも完成度は非常に高く、今回のBLACK EDITIONでは軸だけでなくクリップやノック部までブラックで統一されています。このオールブラックの外観は非常にスタイリッシュで、従来の849とはまた違った高級感を感じさせます。アルミ製ボディに施されたマット塗装も質感が良く、滑りにくく実用性の面でも優れています。

ノック機構についても特徴的で、一般的なボールペンのようなクリック感の強いノックではなく、静音タイプのスムーズなノック感となっています。指に伝わる衝撃が少なく、独特ですが癖になる感触です。ノック部分の面積が広いこともあり、操作性も非常に良いと感じました。

そしてカランダッシュの大きな魅力でもあるゴリアットカートリッジですが、これもやはり優秀です。粘度の高い油性インク特有のぬらっとした書き味は好みが分かれる部分ではありますが、油性ボールペンとしては非常に滑らかな筆記感を楽しむことができます。さらに約8kmという筆記距離を誇る耐久性も魅力の一つです。
また重心バランスについても良好で、このサイズと重量でありながら筆記時の安定感は非常に高いと感じました。軸の長さと重量配分を考えると高重心であることは理にかなっており、実際の筆記でも自然なバランスで使うことができます。
気になる点
一方で気になる点もいくつかあります。まず最も感じやすいのは六角軸の形状です。カランダッシュの849シリーズは鉛筆をモチーフにした六角軸が特徴ですが、XLモデルでは軸径が11.5mmとかなり太くなっています。そのため六角形の角が指に当たりやすく、握り方によっては少し痛く感じる方もいるかもしれません。
もしこのサイズであれば、六角ではなく八角軸などにすることでさらに握りやすくなった可能性もあると感じました。もちろん849シリーズのアイデンティティを考えると六角軸を維持するのは理解できますが、太軸モデルとしては少し惜しい部分でもあります。
また重量も26.4gと比較的重めのペンです。太軸で重量もあるため、長時間の筆記にはあまり向いていないかもしれません。特に軽いボールペンに慣れている方の場合、この重量は少し負担に感じる可能性があります。
さらにペン先の剛性感については、従来の849と同様に多少のガタつきがあります。筆記時の角度によって感じ方が変わるため大きな問題ではありませんが、精密な書き味を求める方にとっては気になるポイントになるかもしれません。
他モデルとの比較
カランダッシュ849
通常の849はコンパクトで軽量なボールペンです。携帯性や取り回しの良さではこちらの方が優れています。
一方で849 XLは、握りやすさや存在感が大きく向上しています。太軸のペンが好きな方にはXLの方が魅力的に感じられるでしょう。

PARKER ジョッターXL
PARKERのジョッターXLは、ジョッターシリーズを大型化したモデルです。
849 XLと同様に従来モデルを拡張したコンセプトですが、デザインの方向性は大きく異なります。
ジョッターXLは丸軸のクラシックなデザインですが、849 XLは六角軸のモダンなデザインです。

こんな人におすすめ
✅ 向いている人
- 太軸のボールペンが好きな方
- カランダッシュのデザインが好きな方
- 存在感のある筆記具を使いたい方
❌ 向いていない人
- 軽量なボールペンを求めている方
- 長時間筆記する機会が多い方
総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| デザイン | 8 / 10 |
| 書き心地 | 8/ 10 |
| 剛性感 | 8/ 10 |
| 重量バランス | 8/ 10 |
| コスパ | 7 / 10 |
総合評価:7.8/ 10
今回のまとめ
Caran d’Ache 849 BLACK CODE XLは、従来の849シリーズを大胆に大型化した新しいモデルです。
通常の849を使っている方が初めて手に取ると、そのサイズの違いに驚くかもしれません。しかし実際に使ってみると、この太さと重量感が意外なほど快適であることに気づきます。
太軸のペンが好きな方にとっては、849シリーズの中でも非常に魅力的な一本と言えるでしょう。


