STAEDTLER REG 92585 レビュー|復刻したレギュレーター機構シャーペンの書き心地を解説

STAEDTLER REG 92585

【結論】STAEDTLER REG 925 85は、復刻モデルとしてかなり理想に近い仕上がりを見せたシャープペンシルです。最大の特徴である「一回のノックで出る芯の量を調整できるレギュレーター機構」は、今となっては実用性だけで見れば必須の機構ではありません。しかし、このギミックがあることでREGは単なる製図用シャープペンシルではなく、筆記具好きの所有欲を強く刺激する一本になっています。しかも今回の復刻では、旧モデルで気になっていたノックキャップのガタつきが改善されており、書き心地までしっかり引き上げられているのが大きいです。

実際に使ってみると、剛性感となめらかさのバランスが非常によく、低重心設計による安定感もあって、かなり高水準の筆記感が得られます。925-35のような王道の製図用シャーペンとも違い、ヘキサゴナルに近い上質さと現代的な完成度を感じる書き味でした。復刻モデルというと、見た目だけ当時風で中身はそこまで詰められていないこともありますが、REGはそこが違います。旧モデルを知っている方ほど、今回の改善点には驚くと思います。

一方で、ローレットグリップの浅さは好みが分かれます。乾燥した指だとやや滑りやすく感じる場面もありますし、ギア機構の耐久性については長期使用で確認していく必要があります。ただ、それを差し引いても、このREGは「ただの懐古的な復刻」ではなく、今の時代でも胸を張っておすすめできるシャープペンシルです。筆記具としての完成度、ギミックとしての面白さ、デザインの魅力、そのすべてが高いレベルでまとまっています。

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目次

STAEDTLER REGの基本情報

STAEDTLER REG パッケージ

今回ご紹介する STAEDTLER REG は、かなりロマンのあるシャープペンシルです。もともと非常にマニアックな機構を搭載したモデルとして知られていたのですが、2013年に廃番となってしまい、その後も復刻を望む声が少なくありませんでした。私自身も、まさか12年経って本当にREGが復刻するとは思っていなかったので、情報を見たときはかなり驚きましたし、素直に嬉しかったです。

購入時のパッケージはこのようなデザインでした。以前のモデルはシルバーとイエローを基調としたパッケージだったのですが、今回の復刻版では黒っぽいトーンになり、シャープペンシル本体がより引き締まって見える印象です。このパッケージの変化だけでも、単なる再販ではなく、ちゃんと今の感覚に合わせて整え直してきたことが分かります。

STAEDTLER REG 外観

今回レビューするのは STAEDTLER REG 925 85。価格は税込3630円です。2025年6月時点ではカラーバリエーションはシルバー一色。芯径は0.3mmと0.5mmがラインナップされていますが、0.3mmは少し遅れて7月から出荷予定となっています。ちょうど私は旧モデルの0.3mmを持っていますので、今回はそれと比較しながら、どこが変わったのかも含めて詳しく見ていきます。

REGの最大の特徴は、その名前にあります。REGは「レギュレーター」の略で、制御や調整を意味します。このシャーペンには、一回のノックで出る芯の量を自分で調節できる機構が搭載されています。今の時代のシャーペンでは、そこまで必要とされる機能ではないかもしれませんが、こういうギミックこそ筆記具好きにはたまらないんですよね。しかも今回の復刻では、その機構をただ残しただけでなく、細かい作り込みや書き心地まで改善されているのが本当に面白いところです。

項目内容
商品名STAEDTLER REG 925 85
価格税込3630円
発売2025年6月
芯径0.3mm / 0.5mm
全長141mm
重量22.6g
軸径9mm
素材フルメタルボディ
重心低重心

REGはフルメタルボディのシャープペンシルです。持った瞬間に程よい重量感があり、安っぽさはありません。現代の製図用シャーペンとして見ても十分通用する質感です。軸にはメーカー名や商品名が印刷されていますが、この印字デザインも旧モデルから少し変更されています。旧型はブラウン寄りの印字だったのに対し、新型はグレー寄りに変わっており、REGのロゴもドット感のある表現へと調整されています。

STAEDTLER REG 軸デザイン比較

グリップには金属ローレットが施されています。ただし溝は浅めなので、強い引っ掛かりを求めるタイプではありません。口金は直線的で先端に向かって細くなる形状で、4mmのガイドパイプを採用しています。ペン先の視界は良好です。

ノックキャップ側面には硬度表示窓があり、天冠のギアを回して表記を変更できます。非表示設定も用意されています。消しゴムは付属していますが、今回の0.5mm復刻モデルにはクリーナーピンは付いていません。旧型の0.3mmにはクリーナーピンが付いていたので、このあたりは仕様変更の一つです。

使用した感想

STAEDTLER REG 書き心地

書き心地

実際に書いてみると、まず驚くのはかなり完成度が高い書き心地だということです。復刻モデルというと、どうしてもギミックや見た目ばかりに注目が集まりがちですが、REGは肝心の筆記感がしっかり良いです。剛性感がありつつ、変に硬すぎない。なめらかさもあり、製図用としてのシャープさと一般筆記での扱いやすさが両立しています。

旧モデルではノックキャップのガタつきが筆記中の音や振動としてペン先に伝わり、書き心地の邪魔をしていました。REGを知っている方なら、あのビリビリした振動を覚えていると思います。しかし今回の復刻版は、それがほぼ完全に解消されています。ノックキャップのブレがなくなったことで、紙に芯が当たる感触が非常にクリアになり、筆記に集中しやすくなりました。

書き心地の方向性としては、925-35のような典型的な製図用シャーペンというより、ヘキサゴナルに近い気持ちよさを感じました。もちろんREGの方がギミックもあるし、見た目のメカっぽさも強いのですが、筆記感そのものは単なる硬派な製図用というより、少し上質で洗練された方向に寄っています。

重心バランス

重心は低重心です。しかも低すぎて扱いにくいタイプではなく、かなりバランスの良い低重心だと感じました。22.6gという重量も絶妙で、軽すぎず重すぎず、筆記時に自然な安定感が得られます。

金属軸の製図用シャーペンは、低重心に寄せすぎるとペン先側へ重さが集中しすぎて、書いているうちに指がずり下がってきたり、必要以上に握り込んで疲れたりすることがあります。しかしREGはそのあたりのバランスが非常に上手いです。ノック部や内部パーツの重量配分も含めて、ペン全体が自然に手の中へ収まります。

旧モデルもバランスが悪かったわけではありませんが、今回の復刻版はノック部の改善もあって、より素直に重心バランスの良さを感じられるようになっています。書いていて無理がないんですよね。ここはかなり大きな進化だと思います。

剛性感

剛性感はしっかりあります。4mmガイドパイプで視界も良く、筆記時にペン先が頼りなく感じることはありません。しかも先ほども書いた通り、ノックキャップ側のガタつきが改善されたことで、旧型にあった「せっかくペン先は悪くないのに上側の振動が全部邪魔する」という問題が解消されています。

この改善はかなり大きいです。実際、復刻前にREGを知っている方ほど、ここに感動すると思います。見た目だけなら旧型も十分魅力的でしたが、筆記具として見るとノック部の完成度に難がありました。今回の復刻版はそこをしっかり潰してきたので、剛性感という面でも明らかに好印象です。

ただし、925-35のような「とにかくカチッとした製図用らしい剛性感」とは少し違います。REGはそこに、なめらかさや上質感が混ざっています。このバランスが好きかどうかで好みは分かれるかもしれませんが、個人的にはかなり評価が高いです。

良かった点

REGの良かった点は、まず復刻にあたって本当に改善すべきところを改善してきたことです。旧型をそのまま出し直すだけでも喜ぶ人は多かったと思いますが、ステッドラーはそこで終わりませんでした。ギア周りの回転はより滑らかになり、ノックキャップのブレは解消され、クリップ刻印もより深くはっきり入り、口金形状にも変更が加えられています。つまり、ただ昔のものを懐かしんで売るのではなく、今の基準に合わせてちゃんと仕上げ直してきたということです。ここが素晴らしいです。

次に、デザインの完成度が高いことも魅力です。REGといえばこのメカっぽいシルバーの外観ですし、ノック繰り出し量を調整するメーター表示やギア周りのデザインは、今見ても十分かっこいいです。実用性だけならそこまで必要ではないかもしれませんが、こういう「ロマンのある機構」がついているだけで欲しくなるのが筆記具です。しかも見せ方が上手い。視覚的に調整量が分かるメーター表示は、単なるギミックで終わっていません。

さらに、書き心地までちゃんと良いのも大きいです。こういう個性的なモデルは見た目だけ先行して、いざ書くと微妙ということもあります。しかしREGは違いました。剛性感、なめらかさ、低重心の安定感、その全部が高い水準でまとまっています。ロマンだけで終わらず、きちんと筆記具として満足できるのは本当に強いです。

気になる点

STAEDTLER REG ローレットグリップ

気になる点は、大きくは一つです。ローレットグリップが少し浅いこと。私のように手が乾燥しやすいタイプだと、もう少し指に引っ掛かる感じが欲しいと思いました。もちろん痛いほど鋭いローレットではないので、その点では扱いやすいのですが、製図用シャーペンとして考えると、もう一段階だけグリップ感が強くても良かったかなと思います。

それと、これは現時点では注意点に近いのですが、レギュレーター機構そのものの長期耐久性についてはまだ断定できません。復刻モデルは第一印象としてかなり良く仕上がっていますが、可動部の多いシャーペンである以上、長く使ったときにどうなるかは見ていく必要があります。ただ、少なくとも初期印象としてはかなり好感触です。

他モデルとの比較

ステッドラー 925-35との違い

925-35は、製図用シャーペンの王道と言っていい一本です。無駄のない構造、しっかりした剛性感、癖の少ない筆記感。誰が使っても「これは製図用らしい」と感じやすいモデルです。それに対してREGは、製図用シャーペンでありながら、明確にギミックの面白さデザインの個性を持っています。

書き味だけを比較すると、925-35の方がよりストレートに製図用らしい硬質さがあります。一方でREGは、そこになめらかさと低重心の心地よさが加わっており、やや現代的な快適さがあります。つまり、王道で選ぶなら925-35、ロマンと完成度を両立した変化球を求めるならREG、という関係です。

ヘキサゴナルとの違い

ヘキサゴナルは、ステッドラーの中でもデザイン性と書き味の上質さが強く意識されたモデルです。木軸や金属軸のようなクラシックな魅力とは違う、現代的で洗練された雰囲気があります。REGを実際に書いていて感じた「925-35よりヘキサゴナル寄り」という印象は、この上質さの部分だと思います。

ただし、ヘキサゴナルはもっとミニマルで静かなシャーペンです。REGはそこに明確なギミックがあり、見た目も機構も存在感があります。ヘキサゴナルが静かに完成度を見せるタイプなら、REGは「見て楽しい、触って楽しい、そのうえ書いても良い」タイプです。方向性は違いますが、どちらも高い満足感が得られる一本です。

こんな人におすすめ

✅ 向いている人

  • 復刻モデルやロマンのある筆記具が好きな方
  • ギミックのあるシャーペンに惹かれる方
  • 書き心地の良い低重心シャーペンを探している方
  • 925-35より少し個性的な製図用シャーペンが欲しい方
  • 旧REGが気になっていたが使ったことがない方

❌ 向いていない人

  • シンプルで無難な製図用シャーペンを求める方
  • 強いローレットグリップを好む方
  • 可動ギミックよりも完全な実用性だけを重視する方
  • 長期耐久性が十分に見えてから購入したい方

総合評価

項目評価
書き心地9 / 10
剛性感8 / 10
重心バランス9 / 10
疲労感8 / 10
コスパ8 / 10

総合評価:8.4 / 10

今回のまとめ

STAEDTLER REGは、ただの復刻にとどまらず、ちゃんと改善まで施された理想的な復刻モデルでした。旧型のロマンを残しながら、弱点だったノックキャップのブレまでしっかり潰してきたのは本当に見事です。ギアで芯の繰り出し量を調整できるという機構は、今の時代では実用性だけを見れば必須ではないかもしれません。でも、だからこそ面白いんですよね。こういう無駄ではないけれど、少し遊びのある機構は、筆記具好きにはたまりません。

しかも、見た目がかっこいいだけでなく、書いてもしっかり良い。ここが大きいです。925-35のような王道とも違い、ヘキサゴナルのような上質さにも通じる筆記感がありつつ、REGにしかない個性がある。こういう復刻なら大歓迎です。ステッドラーは本当にいい仕事をしてくれたと思います。

現時点ではレギュレーター機構の長期耐久性までは断定できませんが、少なくとも第一印象としてはかなり完成度が高いです。STAEDTLER REGは胸を張っておすすめできるシャーペンだと感じました。

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