【結論】MARVELOUS WOOD Buddy Mark IIは、「木軸ペン入門機」として非常に完成度の高かった初代Buddyをベースに、気になっていた部分を徹底的に改良した正統進化モデルでした。
前作で指摘されていたノックキャップのガタつきや芯送りの不安定さはしっかり改善され、筆記時の視界や重心バランスも向上。それでいて価格は据え置きの税込3,300円というのですから驚きです。
木軸ペンは近年高価格化が進んでいますが、その中でBuddy Mark IIは比較的手の届きやすい価格帯を維持しながら、書き心地や完成度を大幅に高めてきました。
木軸ペン初心者はもちろん、普段から木軸ペンを愛用している方にもぜひ一度手に取っていただきたい一本です。
MARVELOUS WOOD Buddy Mark II 基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | MARVELOUS WOOD Buddy Mark II |
| 発売日 | 2026年4月2日 |
| 価格 | 税込3,300円 |
| 芯径 | 0.5mm |
| 全長 | 142mm |
| 重量 | 30.1g |
| 軸径 | 13mm |
| 重心 | 低重心 |
| 樹種 | ウォールナット |
| 金具カラー | シルバー・ブラック |
MARVELOUS WOODは、一般的な木軸工房や個人作家とは少し異なり、職人とデザイナーによって運営されている木軸筆記具ブランドです。
このメディアやYouTubeでも過去に初代Buddyをレビューしましたが、比較的手頃な価格で購入できる木軸シャーペンとして人気を集めていました。

そして今回登場したのが、その後継モデルとなるBuddy Mark IIです。

Mark IIという名称からも分かる通り単なるカラーチェンジではなく、設計そのものを見直したフルモデルチェンジに近い進化を遂げています。
パッケージは従来同様のグリーンを基調としたデザインですが、ロゴデザインが変更され、以前より少し力強い印象になりました。箱も従来のスライド式ではなく一般的な開閉式へ変更されています。
中には取扱説明書兼保証書が付属していました。
価格は税込3,300円。
木軸シャーペンとして考えるとかなり良心的な価格設定です。
使用した感想

書き心地
実際に書いてみると、まず感じたのは非常に絶妙なバランスです。
最近の木軸シャーペンは、
- 剛性感重視
- 柔らかさ重視
のどちらかに振り切っていることが多いのですが、このBuddy Mark IIはその中間に位置しています。
ガチガチの金属軸のような剛性感ではありません。しかし柔らかくて頼りないわけでもありません。
適度な芯の存在感を感じながら、それでいてストレスなく書き続けられる。非常に自然な書き心地です。
おそらく意図的に調整されていると思いますが、この感覚は他の木軸シャーペンではあまり味わえません。
木軸特有の温かみもあり、長時間筆記していても心地よく使えます。さらに前作よりもペン先の視界が向上しています。

口金設計が変更され、ガイドパイプ部分が前方へ伸びたことで、書いている文字が見やすくなりました。この改良は非常に大きいですね。
重心バランス

重心は低重心です。重量は30.1gありますので決して軽量ではありません。
しかし木軸らしい適度な重量感があり、筆圧をかけなくても自然に文字を書けます。
また中央部分が13mmと太くなったことで、握った際の安定感も向上しています。私は太軸が好きなのでかなり好印象でした。
初代Buddyは12mm程度でしたので、たった1mmですが体感ではかなり違います。太軸好きには嬉しい進化ですね。
木軸ペンとしては非常にバランスがよく、長時間筆記にも十分対応できる仕上がりです。
剛性感


剛性感は中程度。これが本当に絶妙です。
内部構造を見ると、チャック部分がネジ固定されており、剛性感の高い筆記感を期待していました。
しかし実際には硬すぎない。だからといって柔らかくもない。
この絶妙な調整がBuddy Mark II最大の魅力かもしれません。
ペン先の安定感も高く、
- ガタつきなし
- ペン先の暴れなし
- ノックキャップの振動なし
と非常に快適です。
前作Buddyではノックキャップのガタつきが気になりましたが、今回はOリングを採用したことで完全に改善されています。
良かった点

前作の欠点を徹底的に改善している
まず最も評価したいのはここです。
前作Buddyで気になっていた部分がほぼすべて改善されています。例えば、
- ノックキャップのガタつき
- 芯送りの不安定さ
- ペン先視界
- 重量バランス
こうした部分がしっかり改良されています。しかも単なる改修ではなく、内部構造から見直されています。
実質的には別モデルと言ってもいいレベルです。
書き心地が絶妙
硬すぎず柔らかすぎない。この独特のバランス感覚はかなり魅力的です。
剛性感重視派にも、柔らかい筆記感が好きな方にも刺さる可能性があります。ここまで書き心地を万人向けに調整するのは難しいはずですが、本当にうまくまとめています。
ペン先の視界が良い
前作から大きく改善されたポイントです。
筆記中の視認性が高く、細かい文字も書きやすい。実用性がしっかり向上しています。
価格据え置き
ここは本当に凄い。
近年は材料費や加工費の高騰で値上げが当たり前になっています。
それにもかかわらず、ここまで改良して価格据え置き。企業努力を感じます。
経年変化を楽しめる
ウォールナットは経年変化も魅力です。
使い込むほどに色艶が増し、自分だけの一本へ育っていきます。木軸ペンならではの楽しみですね。
気になる点

クリップが手に当たる
前作より短くなりました。しかし今度は厚みが増しています。
そのため筆記中に手へ当たる感覚はむしろ強くなっています。
気になる方はクリップを外して使用するのも選択肢でしょう。
クリップ固定構造が扱いにくい
クリップは位置変更可能ですが、固定構造が少し複雑です。
上側が逆ネジになっているため、
締めると下が緩む
下を締めると上が緩む
という状態になります。ここは改善の余地がありますね。
下側の土台が固定されていればもっと扱いやすかったと思います。
他モデルとの比較
KITERA LIFT+ Woodとの比較
KITERA LIFT+ Woodは木軸化に伴い内部構造を大きく変更したモデルでした。
しかし実際には、
- ガチャつき
- バネ感
- ノックキャップの不安定さ
が気になる個体もありました。
一方Buddy Mark IIは非常に安定しています。筆記感も自然で、完成度ではBuddy Mark IIの方が優秀だと感じました。木軸入門としてもBuddy Mark IIの方が安心しておすすめできます。

PILOT S20との比較
PILOT S20は長年愛されている定番木軸シャーペンです。
S20は軽快で扱いやすく、癖のないスムーズな書き心地が魅力です。
対してBuddy Mark IIは、
- より太軸
- より重量級
- より低重心
という違いがあります。
軽快さならS20。
安定感や存在感を求めるならBuddy Mark II。
方向性はかなり異なります。
こんな人におすすめ
✅向いている人
- 木軸シャーペンを初めて購入する人
- 太軸が好きな人
- 低重心が好きな人
- 長く経年変化を楽しみたい人
- コストパフォーマンスを重視する人
- 安定した書き心地を求める人
❌向いていない人
- 軽量シャーペンが好きな人
- 細軸が好きな人
- クリップが絶対に手へ当たってほしくない人
- 超高剛性な製図用シャーペンを求める人
総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 書き心地 | 9.0 |
| 重心バランス | 9.0 |
| 剛性感 | 8.5 |
| デザイン | 8.0 |
| コストパフォーマンス | 9.5 |
総合評価:8.8 / 10
今回のまとめ
MARVELOUS WOOD Buddy Mark IIは、初代Buddyの良さを残しながら欠点を丁寧に潰してきた非常に完成度の高い後継モデルでした。
特に筆記感のバランスが素晴らしく、硬すぎず柔らかすぎない独特の心地よさがあります。
さらにペン先視界やノックキャップの安定性など、実際の使用感に直結する部分がしっかり改善されている点も高評価です。
価格据え置きでここまで進化させたことには正直驚きました。木軸ペン入門用としてはもちろん、すでに木軸ペンを愛用している方にもぜひ一度手に取ってみてほしい一本です。
YouTube動画
実際の外観や筆記音、書き心地の詳細についてはYouTube動画でも紹介しています。購入を検討している方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。


