takeda TM500 レビュー|880円で買える本格製図用シャーペンの書き心地を解説

takeda TM500 製図用シャープペンシル

【結論】takeda TM500は、880円という低価格ながら本格的な製図用シャープペンシルとして設計された、非常に完成度の高いモデルです。樹脂軸をベースにしながらも金属パーツを多く採用し、低重心の安定したバランスとしっかりした筆記感を実現しています。製図用シャープペンシルとしての構造を持ちながらも、実際の書き味は比較的柔らかく、一般筆記にも使いやすいバランスに仕上がっています。

特にグリップ部に配置されたゴムリングは実用性の高い工夫で、低重心のシャープペンにありがちな「ずり下がり」を抑え、握り込みを強くしなくても安定した筆記が可能です。こうした細かい設計は、価格帯からは想像できないほどよく考えられています。

一方でノックキャップのガタつきによる振動など、細部の完成度には惜しい部分もあります。しかし総合的に見れば、この価格帯でここまでしっかりした設計の製図用シャープペンシルは非常に貴重です。ステッドラー925-35やぺんてるグラフ1000フォープロといった定番モデルと比較しても、独自の魅力を持った一本と言えるでしょう。

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目次

takeda TM500の基本情報

takeda TM500 外観

今回ご紹介するのは takeda 製図用シャープペンシル TM500 です。

購入時はパッケージなどはなく、裸の状態で届きました。最近の筆記具では珍しくありませんが、特別な包装がないところにも実用品らしい雰囲気があります。

まずメーカーについて簡単に触れておきます。takedaは1935年創業の TTC株式会社 のブランドで、製図用品を中心に学校教材や画材、模型材料などを展開しているメーカーです。文房具ブランドとして広く知られているわけではありませんが、製図や画材の分野では長い歴史を持っています。

そんなtakedaから発売されているのが今回レビューする takeda TM500。価格は税込880円です。現在ではAmazonなどでは1000円を超える価格で販売されていることもありますが、元々は非常に手頃な価格で販売されているモデルです。

このシャープペンシルは決して新しい商品ではありません。私自身も2020年に購入してから長く愛用している一本です。すでに持っている方も多いと思いますが、それでも今なお人気があるのは、やはりその完成度の高さに理由があるのではないでしょうか。

芯径は 0.3mm / 0.5mm / 0.7mm の3種類がラインナップされており、カラーバリエーションはありません。ただし芯径ごとにグリップ部分のリングカラーが異なり、視覚的に識別できるようになっています。

項目内容
商品名takeda TM500
価格税込880円
芯径0.3 / 0.5 / 0.7 mm
全長142mm
重量19.1g
軸径8.5mm
素材樹脂+金属パーツ
重心低重心

使用した感想

takeda TM500 書き心地チェック

書き心地

実際に書いてみると、まず感じるのは 非常に滑らかな筆記感 です。今回の試筆ではAinの2B芯を使用していますが、軽い力でもスムーズに線が引けます。製図用シャープペンシルというと、コツコツとした剛性の高い筆記感をイメージする方も多いと思いますが、このTM500はむしろ柔らかめの書き心地です。

そのため、厳密な製図用途というよりは、一般筆記でも十分使いやすい印象があります。製図用という名称から想像する「硬くて精密な書き心地」とは少し違いますが、日常的な筆記ではむしろ扱いやすいと感じる方も多いでしょう。

ただし、ノックキャップにわずかなガタつきがあり、筆記中にカチャカチャとした振動が伝わることがあります。この振動がペン先に伝わるため、書き心地の良さをわずかに損なっている点は少し残念です。

重心バランス

takeda TM500 ローレットグリップ

TM500は 低重心設計 になっています。金属パーツが多くペン先側に重量が集まっているため、自然に紙へペン先が落ちる感覚があります。筆圧をかけなくても安定して書けるため、筆記のしやすさは非常に高いと感じました。

ただし、低重心のシャープペンシルはペン先側へ重さが集中するため、筆記中にグリップがずり下がることがあります。そうすると握る力が強くなり、疲れやすくなる場合もあります。

その弱点を補っているのが、グリップ上部の ゴムリング です。このリングは単なるデザインではなく、しっかり滑り止めとして機能しています。強く握らなくても自然に指が止まるため、低重心ペン特有の疲れやすさをかなり軽減してくれます。

剛性感

剛性感はそこまで高いタイプではありません。金属製グリップと長めの口金によって安定感はありますが、筆記感としては比較的柔らかい印象です。製図用シャープペンシルとしては、ステッドラー925-35のような硬質な書き心地とは方向性が異なります。

ただし内部構造は非常にしっかりしており、ネジ部分にはOリングが採用されています。これにより使用中にネジが緩みにくくなっており、細かな部分まで丁寧に作り込まれていることがわかります。

またチャック部分の金属厚みも非常にしっかりしており、この価格帯とは思えないほど堅牢な作りです。

良かった点

takeda TM500 チャックとOリング

takeda TM500の最大の魅力は 設計の完成度の高さ です。880円という価格からは想像できないほど、細かい部分までしっかり作り込まれています。

特に印象的なのが グリップ上部のゴムリング です。低重心のシャープペンシルはペン先側が重いため、筆記中にずり下がりやすいという欠点があります。しかしこのリングがストッパーの役割を果たし、自然なグリップ位置を維持してくれます。

またローレットグリップも絶妙な加工で、深すぎず浅すぎずちょうど良い滑り止め効果があります。さらにネジ部分のOリング、金属チャックなど、内部構造もしっかりしています。価格以上の完成度を感じるポイントが多く、長く売れ続けている理由がよく分かります。

気になる点

takeda TM500 硬度表示窓

まず気になったのは 硬度表示窓の構造 です。外側の窓枠が回る仕組みになっていますが、本来は内部の表示自体が回る構造の方が使いやすいと感じました。現状の構造では、芯硬度によっては表示が裏側へ回ってしまうことがあります。

もう一つは ノックキャップのガタつき です。筆記中にカチャカチャと動くため、その振動がペン先に伝わります。書き心地自体は良いだけに、この部分は少し惜しいポイントです。

他モデルとの比較

ステッドラー 925-35

925-35は製図用シャープペンシルの定番モデルで、剛性感の高い書き心地が特徴です。TM500と比べると、925-35の方が硬質で精密な筆記感があります。一方TM500は柔らかい書き味で一般筆記にも向いています。

ぺんてる グラフ1000フォープロ

グラフ1000フォープロは軽量でバランスの良い製図用シャープペンシルです。TM500はそれよりも金属パーツが多く、重厚感のある筆記感があります。どちらも優秀ですが、TM500はより低重心寄りの設計です。

こんな人におすすめ

✅ 向いている人

  • コスパの良い製図用シャープペンシルを探している方
  • 低重心の安定した筆記感が好きな方
  • 一般筆記でも使える製図用シャーペンが欲しい方
  • 金属グリップのシャープペンシルが好きな方

❌ 向いていない人

  • 完全な製図用途の剛性感を求める方
  • ノック部のわずかなガタつきが気になる方

総合評価

項目評価
書き心地7 / 10
剛性感6 / 10
重心バランス8 / 10
疲労感7 / 10
コスパ9 / 10

総合評価:7.4 / 10

今回のまとめ

takeda TM500は、非常に完成度の高い製図用シャープペンシルでした。細かな部分まで丁寧に作り込まれており、特に低重心設計とゴムリングによるグリップサポートは非常に実用的です。

ノックキャップのガタつきなど気になる部分はありますが、それを差し引いてもこの価格で手に入るのは驚きです。長く販売され続けているのも納得できる一本だと思います。

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