ラダイト POST DRAWレビュー|新“ダブルノック式”の正体と書き心地を検証

【結論】POST DRAWは、機構で魅せる一本です。
先端収納+芯繰り出しというメカニカルな構造を採用しながら、
書き心地を損なっていない点は高評価。

ただし、厳密に言えば従来型の「ダブルノック式」とは異なります。
製図寄りの安定感を求める方には、十分選択肢に入るモデルです。

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ラダイトといえば、ペンケースの印象が強いブランドですが、テックドローシリーズで製図用シャープペン市場にも存在感を示してきました。

今回登場したPOST DRAWは、そのテックドローとは別系統のモデルです。
価格は税込3,300円。

一見するとクラシックでレトロな雰囲気をまとった金属軸シャープペンですが、最大の特徴はノック機構にあります。
今回は、

  • 構造は本当にダブルノック式なのか
  • 書き心地は製図系に匹敵するのか
  • グラフギア1000やrotring 600との違い

この3点を軸に解説していきます。

目次

ポストドローの基本情報

ラダイト POST DRAW ブラック 全体デザイン

POST DRAWはアルミ軸を採用した金属シャープペンです。
スペックは以下の通り。

  • 全長:136mm
  • 重さ:13g
  • 軸径:8.5mm
  • 芯径:0.5mm

重量は金属軸としては軽量寄り。

軸はアルミ製でアルマイト加工。
中央には箔押しでロゴが入っています。

グリップは深い横溝加工。
広範囲にわたりしっかり滑り止めが施されています。

口金は真鍮製で吹付塗装。
アルミのツヤとは対照的にややマットな質感です。

ラダイト POST DRAW 深溝ローレットグリップ

最大の特徴 : ノック機構

POST DRAWの機構は以下の流れです。

  1. ノック → ペン先が出る
  2. さらにノック → 芯が出る
  3. 軸側面の解除ボタンでペン先収納

ここで問題になるのが「ダブルノック式」という表現。

ラピッド 外観

従来のダブルノック式(例:rotring Rapid)は

  • ハーフノック → 芯繰り出し
  • フルノック → 先端出し入れ

という構造。

POST DRAWは、収納が別ボタン式。

したがって、厳密には従来型ダブルノック式とは異なります。
構造的には、グラフギア1000の「クリップ収納式」に近い発想です。

ラダイトが“ダブルノック式”と表現するのは理解できますが、
文房具的分類としては「先端収納+芯繰り出し式」と呼ぶ方が正確でしょう。

ダブルノック式とは、こちらはロットリングラピッドのように、フルノックでペン先の出し入れ、ハーフノックで芯が出る機構を指します。このように解除ボタンでペン先を収納する機構は、私の推しシャーペン、ぺんてるのグラフギア1000と同じです。

※本来のダブルノック式は、

  • 一回のノック操作で異なる動作を切り替える機構

を指します。

POST DRAWは動作が二段階ではありますが、収納は別ボタン。
厳密には「改良型収納式」と考えるのが妥当です。

構造理解は、購入判断に直結します。

ポストドローを使用した感想

ラダイト POST DRAW 書き心地チェック

書き心地

第一印象は「シャープ」です。金属軸ですが13gと軽量。
重さで押すタイプではなく、設計で安定させるタイプです。

4mmガイドパイプを採用。
視界は良好。製図用途にも対応可能な長さです。

ペン先のブレはほぼ感じません。
ノックキャップのガタつきもなく、メカ精度は高い。

重心バランス

重心は中央付近。
極端な低重心でも高重心でもありません。

長時間筆記でも扱いやすいバランスです。

剛性感

“金属軸らしい安定感はあるが、塊感は強くない”という印象です。
アルミ軸のため軽量で、真鍮やフルブラスのような重厚なコツコツ感はありません。
ただし、ペン先の精度は高く、ガイドパイプ周辺のブレはほとんど感じません。
ノックキャップのガタつきもなく、機構の精度は良好です。

rotring 600のような一体削り出しの硬質な剛性感とは方向性が異なり、
グラフギア1000よりもややソリッド寄り。

「振動が芯に伝わらない」というタイプではなく、
「無駄な振動が抑えられている」タイプです。

製図用途でも十分通用しますが、
重厚な金属塊感を求める方にはやや軽く感じるでしょう。

良かった点

POST DRAWの魅力は「構造と質感のバランス」です。

収納機構は実用的でペン先保護が可能。
ノック感はスイッチ感が強く、非常に心地いい。

グリップは深い溝でしっかり保持できます。
デザインはレトロモダン。製図寄りの精度も確保。

3,300円という価格に対して、機構面の満足度は高いです。

気になる点

ラダイト POST DRAW アルミ軸 光沢仕上げ

まず、光沢アルミ軸。皮脂は目立ちます。
テックドローとの差別化意図は理解できますが、実用面ではやや気になります。

次にクリップ。硬めでしなりが少ない。
筆記時に当たる位置に来るため、人によってはストレスになります。

最後に名称問題。
ダブルノック式という表現は、文房具好きほど違和感を覚える可能性があります。

他モデルとの比較

グラフギア1000との違い

グラフギア1000は低重心設計+先端収納。

POST DRAWは中央重心+側面ボタン収納。

剛性感はグラフギア1000の方が高い。
デザイン性とギミックの目新しさはPOST DRAWが優勢。

rotring 600との違い

rotring 600は完全固定式。

剛性感と一体感は圧倒的。

POST DRAWは収納式ゆえに若干メカ構造感があります。
ガチ製図なら600。
日常+メカ楽しみたいならPOST DRAW。

こんな人におすすめ

✅ 向いている人

・金属軸が好き
・製図寄り設計を求める
・メカ機構が好き
・ペン先収納が欲しい

❌ 向いていない人

・完全固定式が好み
・低重心至上主義
・マット仕上げ派

今回のまとめ

POST DRAWは、構造を楽しめる製図寄りのシャーペンです。

従来型ダブルノック式とは異なりますが、
収納+芯繰り出しの完成度は高い。

剛性感重視ならrotring 600。
低重心重視ならグラフギア1000。

その中間に位置する、メカ好きのための一本と言えるでしょう。

価格相応の満足度はあります。

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