【結論】PLUS FABFAB ペンケース ダブルルームタイプは、生地の質感を活かしたデザイン性と、大容量かつ整理しやすい収納構造を両立した、実用性の高いペンケースです。
前作のFABFABシリーズは、生地をドレープ状に仕立てた個性的なデザインが特徴でしたが、今回のダブルルームタイプは見た目の方向性を大きく変え、シンプルで誰でも使いやすいデザインへと進化しました。一見すると王道の大容量ペンケースですが、中を開くと高級感のあるヌバック調ペンホルダーや、ディスプレイとしても楽しめる構造など、文房具好きの心をくすぐる工夫が随所に盛り込まれています。
収納力も高く、ペンホルダーとフリースペースを完全に分けて使えるため、お気に入りの筆記具を保護しながら持ち運びたい方にも適しています。一方で、ペンホルダーは完全な独立構造ではないため収納方法には少し工夫が必要ですし、外装生地はホコリが付きやすいという素材特有の弱点もあります。
それでも全体としての完成度は非常に高く、デザイン・質感・収納力のバランスを重視する方には特におすすめできるペンケースです。
PLUS FABFAB ペンケース ダブルルームの基本情報

PLUS FABFAB ペンケース ダブルルームタイプは、2026年4月7日に発売されたPLUSの新商品です。
FABFABは2025年9月にPLUSが立ち上げたブランドで、「生地の美しい表情に着目した文具」をコンセプトに展開されています。従来の文具では機能性や収納力が重視されることが多い中、このブランドでは布素材そのものの質感や表情をデザインとして楽しめることも大きな特徴です。
以前発売されたFABFABシリーズは、ドレープを取り入れた独特なデザインで統一されていましたが、今回のダブルルームタイプは装飾を大きく抑え、非常にシンプルな外観へと変更されています。そのため、前作は少し個性的すぎると感じていた方でも日常使いしやすいデザインになっています。

外装にはワッシャー加工を施したナイロン生地を採用しています。手触りはサラサラとしていながら綿のような柔らかい風合いがあり、布素材をコンセプトにしたブランドらしさがしっかり表現されています。
サイズは 210×95×45mm。一般的なラウンドジップ型ペンケースよりやや大きめで、大容量モデルに分類されるサイズ感です。
カラーは
- ブラック
- グレー
- ブラック×オレンジ
- グレー×ターコイズ
の4色展開となっています。
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | PLUS FABFAB ペンケース ダブルルームタイプ |
| 発売日 | 2026年4月7日 |
| 価格 | 税込2,970円 |
| サイズ | 約210×95×45mm |
| 素材(外装) | ナイロン(ワッシャー生地) |
| 素材(ペンホルダー) | ヌバック調合皮 |
| 構造 | ダブルルーム構造 |
| カラー | ブラック・グレー・ブラック×オレンジ・グレー×ターコイズ |
使用した感想

収納力
このペンケース最大の特徴は、名前の通りダブルルーム構造を採用していることです。
一般的なラウンドジップ型では、一つの収納スペースにすべての文具を入れる構造が多いですが、本製品は収納スペースが完全に二つへ分かれています。そのため、お気に入りの筆記具と普段使いの文具を分けたり、筆記具と小物を分けたりと用途に応じて整理しやすくなっています。


一つ目の収納スペースには、ヌバック調合皮を使用したペンホルダーが配置されています。見た目の高級感だけでなく、柔らかな素材によって収納したペンを優しく保護できる点が魅力です。ゴムバンドには十分な伸縮性があり、普段検証で使用している軸径約15mmのPILOT レグノ2+1も問題なく収納できました。軸径14mmと太軸の多機能ペンにも対応できるため、対応できる筆記具の幅は広い印象です。

もう一方の収納スペースはフリースペースとなっており、左側には深さの異なるメッシュポケットが2つ配置されています。定規やハサミ、芯ケース、消しゴムなどを分けて収納できるため、内部が散らかりにくく、必要な文具を素早く取り出せます。フリースペース側にはマーカーやペンシースに入れた高級筆記具なども収納でき、見た目以上に容量があります。
収納力そのものは非常に高く、ペンホルダーとフリースペースを組み合わせることで、大容量ながら整理整頓もしやすい構造に仕上がっています。
取り出しやすさ

収納スペースを完全に分けたことで、目的の文具を探しやすくなっています。
特にペンホルダー側は、収納したペンを立ち上げてディスプレイできる構造になっており、お気に入りの筆記具を眺めながら選べる楽しさがあります。最近では立てて使えるペンケースも増えてきましたが、本製品はその中でも比較的コンパクトなサイズにまとめられており、デスク上でも扱いやすい印象です。
フリースペース側もメッシュポケットのおかげで中身が一目で分かるため、消しゴムや芯ケースなどを探す手間がありません。ポケットの向きも出し入れしやすく設計されており、日常使いでストレスを感じることはほとんどありませんでした。
一方でファスナーはダブルルーム構造のため持ち手が4つ付いています。可動自体はスムーズで音も静かですが、個人的には持ち手が多いため少し煩雑な印象を受けました。普段使う際は左右どちらかにまとめておくと扱いやすくなります。
作りの質感
質感は今回のペンケースの大きな魅力です。
外装のワッシャー生地はサラサラとした心地よい手触りで、生地の自然なシワによって独特の風合いが表現されています。派手なデザインではありませんが、生地そのものの存在感を楽しめる仕上がりになっています。
さらに印象的なのが、ペンホルダー部分に採用されたヌバック調合皮です。ペンホルダーだけでなく、向かい側にも同じ素材が使われているため、収納したペンを優しく保護してくれます。見た目にも高級感があり、この価格帯とは思えないほど丁寧な作りです。
ファスナーにはSAB製を採用し、裏使いファスナーによって閉じた際も非常にすっきりとした見た目になります。こうした細かな部分までデザインにこだわっている点は、FABFABブランドらしい魅力だと感じました。
良かった点

PLUS FABFAB ペンケース ダブルルームタイプを実際に使用してみて、まず印象的だったのはシンプルなデザインへ大きく方向転換したことです。
初代FABFABシリーズは、生地を立体的に仕立てたドレープデザインが特徴で、一目見ればFABFABと分かるほど個性的でした。その反面、人によっては好みが分かれるデザインでもありました。今回のモデルはその個性をあえて抑え、ロゴすら目立たない非常にシンプルな外観へ変更されています。
このデザインであれば学生はもちろん、社会人がビジネスシーンで使用しても違和感がありません。流行に左右されることもなく、長く使えるデザインに仕上がっている点は非常に好印象でした。
次に評価したいのが素材へのこだわりです。
FABFABというブランドは、生地の美しさや質感を活かすことをコンセプトにしていますが、今回のモデルでもその考え方はしっかり受け継がれています。
外側のワッシャー加工を施したナイロン生地は、サラサラとした肌触りの中にも綿のような柔らかい風合いがあり、手に取った瞬間に一般的なナイロン素材とは違うことが分かります。見た目だけではなく、触ったときの満足感まで考えて作られているのは、さすがFABFABシリーズだと感じました。
そして特に気に入ったのがヌバック調合皮を採用したペンホルダーです。

この部分は本当に質感が高く、実際に高級筆記具を収納してみると非常によく映えます。さらに向かい側にも同じ素材が採用されているため、収納したペン同士が直接硬い素材へ接触しにくく、大切な筆記具を保護するという意味でもよく考えられています。
最近は高級筆記具を持ち歩くユーザーも増えていますが、このように「見せる収納」と「守る収納」を両立している構造は文房具好きとして非常に魅力的です。
さらに、立てて飾れるディスプレイ機能も面白いポイントです。
収納したペンをそのまま立てて眺められるため、お気に入りの筆記具をコレクションのように楽しめます。
リヒトラブのXCOA Stand Book Pencase Liteも同様の機能を搭載していますが、FABFABはペンホルダー部分の素材が非常に柔らかく、高級感も高いため、また違った魅力があります。もちろん実用性も十分です。
ダブルルーム構造によって筆記具と小物を完全に分けて収納できるため、中身が散らかりません。
さらにフリースペースにはマーカー類やペンシースを使った高級筆記具まで収納できるため、容量としても十分です。
そして個人的に気に入ったのが裏使いファスナーです。
閉じた状態ではファスナーがほとんど見えないため、見た目が非常にスタイリッシュになります。
こういう細かなデザイン処理は意外と全体の印象を左右しますが、今回のモデルは非常に上手くまとめられていました。
気になる点

完成度は高いペンケースですが、実際に使用していて気になった点もいくつかありました。
まず一番気になったのはファスナーの持ち手が4つあることです。ダブルルーム構造なので構造上必要なのは理解できますが、個人的には左右それぞれ1つずつ、合計2つで十分だったように感じます。4つ並んでいると見た目が少しごちゃつきますし、開閉時も毎回左右のファスナーを操作する必要があります。
実際に私は左右どちらかへ寄せた状態で使用していましたが、この方が扱いやすく感じました。
次に気になったのが外装生地にホコリが付きやすいことです。ワッシャー加工による独特の風合いは非常に魅力的ですが、その反面、生地の特性上ホコリや繊維が付着しやすくなっています。
特にブラックは目立ちやすいため、きれいな状態を維持したい方は定期的にブラッシングや軽いお手入れをした方が良いでしょう。
また、ペンホルダーについても一点注意があります。
ゴムバンドは中央一か所のみで固定する構造になっているため、隣同士のペンが完全に独立しているわけではありません。そのため収納方法によってはペン同士が軽く接触する可能性があります。
もっとも、これはディスプレイ性を優先した結果だと思われます。上下2点で固定してしまうと軸が大きく隠れてしまい、お気に入りのペンを眺める楽しさが半減してしまいます。実用性と見た目を両立するための設計だと考えれば十分納得できる部分です。
最後に収納時の厚みです。
ペンホルダー側へクリップを立てた状態で収納すると厚みが増えやすくなります。そのため収納する際はクリップを横向きへ揃えるなど、少し工夫するとよりきれいに収まります。
他モデルとの比較
KOKUYO 波なみホルダーペンケース WAVELE
WAVELEはペン同士を接触させない「波なみホルダー」が最大の特徴で、保護性能を重視する方に向いています。収納構造も非常に実用的で、学生から社会人まで幅広く使いやすいモデルです。
一方、FABFAB ダブルルームは保護性能だけでなく、見せる楽しさや質感にも重点を置いています。収納したペンをディスプレイしながら楽しみたい方には、こちらの方が満足度は高いでしょう。

LIHIT LAB. XCOA Stand Book Pencase Lite
XCOA Stand Book Pencase Liteもスタンド機能を備えたディスプレイ型ペンケースですが、こちらは収納本数を絞り、コンパクトに持ち歩くことを重視したモデルです。
対してFABFAB ダブルルームは収納力が高く、小物も整理しやすい構造になっています。
「厳選した数本を持ち歩くならXCOA」、「収納力とディスプレイ性を両立したいならFABFAB」という選び方になるでしょう。

こんな人におすすめ
✅ 向いている人
- お気に入りの筆記具をきれいに収納・保護したい人
- デザインや質感にもこだわってペンケースを選びたい人
- ペンと小物を整理して収納したい人
- ディスプレイしながら文具を楽しみたい人
- 大容量ながら整理しやすいペンケースを探している人
- 学生から社会人まで幅広いシーンで使えるシンプルなデザインを求める人
❌ 向いていない人
- ペン同士の接触を完全に防ぎたい人
- できるだけ軽量・コンパクトなペンケースを探している人
- ファスナーの開閉をできるだけシンプルに済ませたい人
- ホコリが付きにくい素材を重視する人
- ペンホルダーよりフリースペース中心の収納を好む人
総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| デザイン | 7 / 10 |
| 収納力 | 9 / 10 |
| 取り出しやすさ | 8 / 10 |
| 作りの質感 | 8 / 10 |
| コスパ | 8 / 10 |
総合評価:8.0 / 10
FABFAB ペンケース ダブルルームタイプは、生地の質感を活かすというブランドコンセプトをしっかり表現しながら、大容量・整理性能・ディスプレイ性まで高いレベルで両立した完成度の高いペンケースです。前作とはデザインの方向性が大きく異なりますが、より多くのユーザーが使いやすい王道デザインへ進化しており、個人的にも前作以上に完成度が高いと感じました。
今回のまとめ
PLUS FABFAB ペンケース ダブルルームタイプは、生地の質感を活かした高級感と、実用性を兼ね備えた非常に完成度の高いペンケースでした。シンプルなデザインになったことで幅広いシーンに馴染みやすくなり、収納構造やディスプレイ機能など、文房具好きが楽しめる要素もしっかり盛り込まれています。
もちろん細かな気になる点はありますが、それを補って余りある魅力があり、特に質感へのこだわりは同価格帯の中でも高いレベルにあると感じました。前作とは異なるアプローチで進化したFABFABシリーズの新たな方向性を示す一品として、多くの文房具好きにおすすめできるペンケースです。


