TOMBOW FUMI レビュー|NAGORI素材で実現した新感覚の書き心地

TOMBOW FUMI シャーペン シーブルー

【結論】TOMBOW FUMIは、新素材「NAGORI」を採用したことで、これまでの樹脂軸とも金属軸とも異なる新しいポジションを確立したシャープペンシルです。環境配慮素材という文脈に留まらず、筆記具としての完成度をしっかりと追求している点が、このペンの最大の特徴です。

実際に使用してみると、剛性感の高さと低重心による安定した筆記感が印象的で、見た目以上にしっかりとした書き心地を持っています。また、熱伝導率の高いNAGORI素材によって、長時間使用してもベタつきにくく、快適なグリップ感が維持される点も実用的です。

結論としてこのモデルは
「新素材の可能性と実用性を高いレベルで両立した、新世代シャーペン」
です。単なる話題性ではなく、しっかりと“使える一本”に仕上がっています。

目次

TOMBOW FUMIの基本情報

トンボ FUMI パッケージ 箔押し

今回レビューするのは、2026年3月5日発売のトンボ鉛筆「FUMI」。価格は税込2200円です。

TOMBOW FUMI デザイン 全体

このペンの最大の特徴は、ボディに採用された「NAGORI(ナゴリ)」という新素材です。これは三井化学が開発した複合材で、海水由来のミネラル成分を最大75%含んでいます。海水淡水化の過程で発生する濃縮水の廃棄問題を解決するために開発された素材であり、環境配慮の観点からも注目されています。

TOMBOW FUMI NAGORI 素材 マーブル模様

しかしこのペンの価値は単なる環境素材にとどまりません。NAGORIは高い熱伝導率と比重を持ち、軸に熱が滞留しないため手汗を書きにくいという筆記具としての性能にも明確なメリットをもたらしています。

デザインは非常にシンプルで、過度な装飾はありませんが、マーブル模様による個体差があり、一本一本異なる表情を持っています。カラーはストーンブラック、シーブルー、シェルホワイト、サンドグレーの4色展開で、落ち着いたトーンが特徴です。

項目内容
商品名TOMBOW FUMI
メーカートンボ鉛筆
発売2026年3月5日
価格2200円(税込)
芯径0.5mm
全長143mm
重量19.7g
軸径最大11.5mm
素材NAGORI(新規複合材)

使用した感想

TOMBOW FUMI 書き心地チェック

書き心地

TOMBOW FUMI ペン先 真鍮口金

書き心地は非常に良好で、剛性感の高さが際立っています。真鍮製の口金と硬質なNAGORI素材の組み合わせにより、筆記時の振動がダイレクトに指先へ伝わり、コツコツとした心地よい感触が得られます。

ペン先のブレもほぼなく、安定した筆記が可能です。価格帯を考えると、このレベルの書き心地はかなり優秀です。

重心バランス

重心は低重心で、筆記時に自然と安定します。19.7gという重量も絶妙で、軽すぎず重すぎないバランスに仕上がっています。

このバランスの良さによって、筆圧が自然にかかり、無理なく文字を書くことができます。

剛性感

剛性感は非常に高いです。素材自体は樹脂系ですが、比重の高さによって金属軸に近い安定感があり、筆記時の一体感がしっかりしています。

この点は「剛性=金属」というイメージを覆すものであり、構造と素材設計の重要性を感じさせます。

良かった点

TOMBOW FUMI グリップ 質感

まず、新素材NAGORIの完成度が非常に高い点が挙げられます。単なる環境素材ではなく、筆記性能にしっかりと寄与している点が素晴らしいです。

書き心地が良く、複合材のボディとは思えない剛性感がありつつも扱いやすく、快適に使用できます。

さらに、熱伝導率の高さによって手汗による不快感が軽減される点も実用的です。特に手汗をかきやすい方にとっては大きなメリットになるでしょう。

デザインもシンプルで使いやすく、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。

気になる点

TOMBOW FUMI 手に当たるクリップ

まず、クリップが長く、筆記中に手に当たる点は気になります。形状も立体的なため、人によってはストレスを感じる可能性があります。

それから指が乾燥している私にとっては、若干滑りやすいと感じました。

また、ペン先がやや太く短めのため、筆記時の視界はやや狭く感じることがあります。

さらに、素材の特性上、長期間使用するとミネラル成分が表面に析出する可能性があります。使用には問題ありませんが、見た目の変化を気にする方は注意が必要です。

他モデルとの比較

SAKURA INTAGLIO SHARP

INTAGLIOは金属軸の質感とグリップ性能が特徴ですが、FUMIは素材の特性による快適性が強みです。書き心地はどちらも高いですが、質感の方向性が大きく異なります。

PILOT COCOON

COCOONは金属軸で剛性が高くスムーズな書き心地が特徴ですが、FUMIも同じく剛性の高さを感じられるシャーペンです。さらにCOCOONよりも軽く新規複合材の恩恵で手汗を書きにくいという特徴がありますので、軽快さと手汗を気にされる方はFUMIを選択するといいでしょう。

こんな人におすすめ

✅ 向いている人

  • 新しい素材に興味がある人
  • 剛性感のある書き心地が好きな人
  • 手汗による不快感を軽減したい人
  • シンプルで落ち着いたデザインが好きな人
  • 実用性を重視する人

❌ 向いていない人

  • 軽くて柔らかい書き心地を求める人
  • ペン先の視認性を重視する人
  • クリップの干渉が気になる人

総合評価

評価項目点数
書き心地8 / 10
重心バランス9 / 10
剛性感8 / 10
デザイン8 / 10
コスパ9 / 10

総合評価:8.4 / 10

今回のまとめ

TOMBOW FUMIは、新素材NAGORIを採用しながらも、筆記具としての完成度をしっかりと追求したシャープペンシルでした。

単なる環境配慮製品にとどまらず、書き心地や剛性感といった本質的な性能も高いレベルでまとまっており、非常にバランスの良い一本です。

新しい素材の可能性を感じさせつつ、実用性も兼ね備えたこのモデルは、今後の筆記具の方向性を示す存在とも言えるでしょう。

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