STAEDTLER HEXAGONAL ver.3 レビュー|赤金カラーの限定シャーペンの書き心地

STAEDTLER HEXAGONAL ver.3

【結論】STAEDTLER HEXAGONAL Limited edition ver.3は、デザイン性と筆記性能を高いレベルで両立したシャープペンシルです。ヘキサゴナルシリーズは2022年に登場して以降、その独特な六角軸デザインと滑らかな書き心地で高い評価を得てきましたが、今回のver.3はその魅力をそのままに、限定カラーとして赤軸×ゴールドパーツという非常に存在感のある仕上がりとなっています。

限定モデルというと見た目の変化が中心になることが多いですが、ヘキサゴナルはベースモデル自体の完成度が高いため、カラー変更だけでも十分に魅力的な製品として成立しています。特に今回の赤とゴールドの組み合わせは華やかさがありながらも高級感があり、これまでの限定カラーの中でもかなり印象的な仕上がりです。

書き心地についてもヘキサゴナルの特徴である滑らかな筆記感がしっかりと感じられ、低重心のバランスと相まって非常に安定した筆記が可能です。ノックキャップにはOリングが採用されており、ノック部のガタつきが抑えられている点も書き心地の良さにつながっています。

ただしシリーズ共通の弱点として、ラバー塗装の耐久性についてはやや気になる部分があります。使用状況によっては塗装が剥がれる可能性があるため、その点は理解した上で使用する必要があります。

とはいえ、デザイン・書き心地・重心バランスといった基本性能は非常に高く、限定モデルとしてだけでなく、普段使いのシャープペンシルとしても十分おすすめできる一本です。

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目次

ステッドラー ヘキサゴナル ver.3の基本情報

STAEDTLER HEXAGONAL Limited edition ver.3 パッケージ

今回レビューするのは STAEDTLER HEXAGONAL Limited edition ver.3 です。

正直に言うと、今回は購入するつもりはありませんでした。私はコレクターではないので、限定モデルが出ても自分が本当に気に入ったものだけを購入するようにしていますし、最近は他にも購入予定の文房具が多かったため、今回は見送ろうと思っていました。

しかし発売直前になって考え直してしまいました。やはり赤とゴールドの組み合わせは魅力的ですし、ヘキサゴナル自体が完成度の高いシャープペンシルであることを考えると、やはり一本持っておきたいと思ってしまいました。

パッケージはこれまでのシリーズと同様、中が見えるタイプのパッケージになっています。台紙も専用デザインになっており、しっかりと「ver.3」と商品名が入っています。限定モデルであることが一目でわかる作りになっているのは嬉しいポイントです。

STAEDTLER HEXAGONAL ver.3 外観

価格は税込3960円。前モデルのver.2から110円値上げされています。最近は文房具全体で価格上昇が続いているため、この程度の値上げであればまだ良心的な範囲と言えるでしょう。

ヘキサゴナルは2022年11月に発売されて以降、毎年限定カラーが登場するシリーズになりました。通常モデルが発売された後、シルバーゴールドのver.1、ブルーゴールドのver.2と続き、今回のver.3が登場しました。

私はこれまでの流れから、次は黒金が来るのではないかと予想していました。しかし実際に登場したのは赤金でした。赤金はいつか登場すると思っていましたが、ここまで早く出るとは思っていなかったので驚きました。

項目内容
商品名STAEDTLER HEXAGONAL Limited edition ver.3
価格税込3960円
発売2025年7月
芯径0.5mm
全長142mm
重量17.7g
軸径9mm
重心低重心
ガイドパイプ4mm

軸は深みのある赤色のラバー塗装となっています。このラバー塗装はヘキサゴナルの特徴のひとつで、適度なグリップ感を得られる表面処理になっています。

金属パーツにはゴールドカラーが採用されています。通常の金というよりは、光沢のあるシャイン系のゴールドで、華やかさがありながらも上品な印象です。

印字もゴールドになっており、「Limited edition」の表記が入っています。限定モデルであることがわかるデザインです。

ノックキャップには硬度表示窓が搭載されており、表示部分のカラーも軸色に合わせた仕様になっています。

ヘキサゴナルの特徴でもある ノックキャップのOリング も採用されています。このOリングによってノックキャップのガタつきが抑えられ、筆記時の安定感につながっています。

使用した感想

STAEDTLER HEXAGONAL ver.3 書き心地

書き心地

実際に書いてみると、ヘキサゴナルらしいなめらかな書き心地がしっかりと感じられます。私は普段Ainの2B以上の柔らかめの芯を使うことが多いのですが、このヘキサゴナル ver.3はそういった柔らかい芯との相性が非常に良く、筆記時の引っかかりが少なく、すっと紙の上を走る感覚があります。単に「軽い」「柔らかい」というだけではなく、芯が紙面に触れたときの感触が非常に自然で、無理なく文字が書けるんですよね。

この書き心地の良さは、芯の硬度だけで成立しているわけではありません。やはりペン先の精度や内部構造の安定感がしっかりしているからこそ、柔らかい芯のなめらかさがきれいに引き出されています。もしペン先に余計な振動やガタつきがあれば、同じ芯を使ってもここまで心地よい筆記感にはなりません。その点、ヘキサゴナルは筆記時の雑味が少なく、すっと集中して書ける感覚があります。

また、このモデルは限定色ではありますが、書き心地そのものは過去のヘキサゴナルらしさをしっかり受け継いでいます。見た目だけが魅力の限定モデルではなく、あくまでベースとなるヘキサゴナルの完成度が高いからこそ、「今回もやっぱり書き心地がいい」と素直に思わせてくれる一本です。

重心バランス

重心は低重心で、筆記時の安定感はかなり高いです。17.7gという重量は重すぎず軽すぎずで、手に持ったときに適度な存在感があります。ペン先側に自然と重さが寄っているため、筆圧を必要以上にかけなくても文字が安定しやすく、長時間書いていても無理が出にくいバランスに仕上がっています。

低重心のシャープペンシルは、設計によってはペン先側に重さが寄りすぎてしまい、書いているうちにペンがずり下がってくる感覚を覚えることがあります。しかしヘキサゴナルは、そのあたりのバランスがかなり上手いです。六角軸の形状とラバー塗装のグリップ感も相まって、握り位置が安定しやすく、必要以上に握り込まなくても筆記姿勢を保ちやすい印象があります。

また、低重心でありながら過度に「先端だけ重い」という感じがないのも好印象でした。全体の重量配分が自然で、書いていて違和感がありません。軽快さよりも安定感を重視しながら、それでも疲れにくいところにヘキサゴナルの完成度の高さを感じます。

剛性感

剛性感はかなり良好です。ただし、925-35のような典型的な製図用シャープペンシルが持つ「カチッとした硬質な書き心地」とは少し方向性が異なります。ヘキサゴナルは、しっかり安定しているのに筆記感としてはなめらかで、どちらかといえば上質さのある剛性感です。

特に大きいのが、ノックキャップに採用されているOリングの存在です。これによってノックキャップのガタつきが抑えられ、筆記中に余計な振動が出にくくなっています。こういう部分は一見地味ですが、実際の書き心地にかなり効いてくるんですよね。ノック部がカチャカチャ動くシャープペンシルは、それだけでペン先に細かな振動が伝わってしまい、気持ちよさを損ないます。ヘキサゴナルはそこをきちんと潰しているので、筆記中の感触が非常に安定しています。

そのため、製図用シャープペンシル的な剛性感を求める方にとっても十分満足感がありますし、一般筆記で「なめらかだけどしっかりしている」書き心地が欲しい方にもかなり相性が良いと思います。ソリッドライトのような軽快さとも違い、ヘキサゴナルならではの落ち着いた安定感があります。

良かった点

STAEDTLER HEXAGONAL ver.3 ゴールドクリップ

このモデルの良かった点は、まずカラーリングの完成度が非常に高いことです。赤軸にゴールドパーツという組み合わせは派手になりすぎる危険もありますが、今回のver.3は上品さとうまく両立しています。金具のゴールドも通常の黄色っぽい金ではなく、少し華やかなシャイン系で、限定モデルらしい特別感があります。しかも印字や硬度表示窓の表記までゴールドで統一されており、細部までしっかり作り込まれているのがわかります。

次に、やはり書き心地が非常に良いことです。ヘキサゴナルシリーズの強みであるなめらかな筆記感と、低重心による安定感が今回も高いレベルでまとまっています。見た目がかっこいいだけではなく、ちゃんと書いて気持ちいい。ここが大事です。限定色というと外装だけの変化に見えがちですが、ベースモデルの完成度が高いからこそ、今回も「欲しい」と思わせてくれます。

さらに、筆記時にクリップが手へ当たりにくいのもヘキサゴナルの地味に優秀なポイントです。普段使いしていると、こういう細かなストレスの有無は意外と大きいんですよね。グリップ感も良く、六角軸とラバー塗装の組み合わせによって、握りやすさもしっかり確保されています。

気になる点

STAEDTLER HEXAGONAL 比較

気になる点は、これまでのヘキサゴナルと同様に塗装の耐久性です。私はかなり丁寧に文房具を扱う方なのですが、それでも実際に塗装剥がれの報告が多く寄せられてきましたし、自分の個体でもそれを確認しています。最初は使い方の問題かとも思っていましたが、ここまで報告が多いと、やはり塗装そのものの耐久性には課題があると考えた方が自然です。

今回のver.3も非常に魅力的なカラーリングだからこそ、この塗装がどの程度持つのかは少し気になるところです。限定色で見た目の完成度が高いだけに、長くきれいな状態で使いたいと思う方は多いはずです。ここが改善されれば、ヘキサゴナルシリーズはさらに隙のないシャープペンシルになると思います。

今回のver.3に限って言えば、それ以外に大きく気になる点はありませんでした。だからこそ、なおさら塗装耐久性だけが惜しいと感じます。

他モデルとの比較

925-35との比較

925-35は製図用シャープペンシルの定番モデルです。剛性感が非常に高く、精密な筆記を重視する人にはこちらの方が向いているでしょう。

一方でヘキサゴナルは、より滑らかな書き心地とデザイン性を重視したモデルです。

ソリッドライトとの比較

ソリッドライトも軸にラバー塗装が施されたモデルです。しかしヘキサゴナルと違って円柱軸なので、握りやすさを重視するならソリッドライトの方が適しています。

ただし筆記の安定感や高級感という点では、ヘキサゴナルの方が明らかに優勢です。

こんな人におすすめ

✅ 向いている人

  • デザイン性の高いシャープペンシルが好きな人
  • 滑らかな書き心地を求める人
  • 限定モデルに魅力を感じる人
  • 六角軸の握りやすさが好きな人

❌ 向いていない人

  • デザイン性の高いシャープペンシルが好きな人
  • 滑らかな書き心地を求める人
  • 限定モデルに魅力を感じる人
  • 六角軸の握りやすさが好きな人

総合評価

項目評価
書き心地9 / 10
剛性感8 / 10
重心バランス9 / 10
疲労感8 / 10
コスパ7 / 10

総合評価:8.2 / 10

今回のまとめ

STAEDTLER HEXAGONAL Limited edition ver.3は、ヘキサゴナルシリーズの魅力をそのままに、赤×ゴールドという非常に印象的なカラーリングを採用した限定モデルでした。

ヘキサゴナル自体の完成度が高いため、カラー変更だけでも十分に魅力的な製品として成立しています。書き心地の滑らかさ、低重心のバランス、Oリングによる安定感など、基本性能は非常に高いレベルにあります。

塗装の耐久性については少し気になる部分がありますが、それを考慮しても非常に魅力的なシャープペンシルです。

デザイン・書き心地ともに満足度が高く、ヘキサゴナルシリーズが好きな方にはもちろん、初めて使う方にもおすすめできる一本だと思います。

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