BLACKWING Rollerball pen レビュー|初のボールペンの書き心地と実力を徹底解説

BLACKWING Rollerball pen 外観

【結論】BLACKWING Rollerball penは、「BLACKWINGというブランドの世界観を体験するための一本」であって、純粋な筆記性能だけで評価すると同価格帯の高級ボールペンと比べて明確に優れているとは言えないモデルです。

ただし、アルミ削り出しのボディ、ハーフムーンシェイプという独自形状、そして無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは非常に完成度が高く、個性的で所有欲を満たしてくれる一本ではあります。

さらに構造がシンプルであるがゆえにG2規格リフィルが使用できるという拡張性もあり、カスタム前提で考えると評価は大きく変わります。

結論としては、
・筆記性能重視ならおすすめしない
・デザイン・ブランド・ロマン重視ならアリ

この方向性がはっきりした一本です。

目次

BLACKWING Rollerball penの基本情報

BLACKWING パッケージ

今回レビューするのは、2026年3月25日に日本先行販売されたBLACKWING初のボールペン「Rollerball pen」です。

価格は税込み14,850円。BLACKWINGらしく高価格帯に位置するモデルで、これまで鉛筆で築いてきたブランドの世界観をそのままボールペンに落とし込んだ一本です。

BLACKWING ボールペン デザイン

ファーバーカステルでお馴染みの、ファーバー家の一人 エバーハード・ファーバーにより1930年代にドイツで作られたのがBLACKWING 602という高級鉛筆です。高額だったにもかかわらず、その品質の高さから人気となりましたが、エバーハード・ファーバー社は1988年にファーバーカステルに買収され生産が終了。 その後も人気は衰えず高値で取引されるなどして復刻を望む声が耐えなかったそうですが、当時ブラックウイングに品質が近いと話題となった鉛筆を作っていたカルフォルニア・シダー・プロダクツカンパニーにより製造が引き継がれ、そのカルシダー社のブランドPALOMINOから2010年に復活を果たした鉛筆がブラックウイングです。
復刻後はもともとドイツ製だった黒鉛は、日本製のものが採用されています。

アルミ削り出しの金属軸に、ハーフムーンシェイプという独自形状を採用。
シンプルで無駄のないデザインながら、握りやすさと転がりにくさを両立しています。

機構はノック式で、内部構造は非常にシンプル。
初期リフィルにはSchmidt P8127が採用されていますが、メーカー非推奨ですが構造上G2規格のリフィルが使用可能という拡張性も持っています。

Schmidt P8127 リフィル

BLACKWINGとしては初のボールペンということもあり、性能面というよりはブランドとしての「第一歩」という位置づけのモデルです。

項目内容
商品名BLACKWING Rollerball pen
発売日2026年3月25日(日本先行)
価格税込み14,850円
機構ノック式
リフィルSchmidt P8127(ローラーボール)
全長約140mm
重さ約31g
軸径約13mm
素材アルミ削り出し
重心低重心

使用した感想

BLACKWING ボールペン 書き心地

書き心地

まず正直に言うと、初期リフィルは正常に使用できませんでした
インクが乾いており、まともに筆記できない状態です。この時点で製品としての信頼性は大きく評価を下げます。

そのため今回はG2規格のジェットストリームリフィルで検証しました。

書き心地としては、ペン先のブレ自体はそこまで大きくないものの、「カチャカチャ」とした振動と音が発生します。

剛性感は高くなく、柔らかく不安定な筆記感。この価格帯としては明らかに物足りないです。

ただし、これは構造のシンプルさがそのまま出ている結果でもあり、「完成度が低い」というより「作り込みが甘い」印象です。

重心バランス

低重心設計で、重量も31gとしっかりあるため、持った瞬間の安定感は非常に高いです。

ただし軸径が太いため、細軸に慣れている人は違和感を感じる可能性があります。

ハーフムーン形状のおかげで握りやすさ自体は良好で、長時間筆記でも極端に疲れるということはありません。

剛性感

BLACKWING ボールペン ペン先のブレ

見た目は一体型で剛性が高そうに見えるのですが、ペン先にブレがあることで一体感は弱く、音や振動も出ています。

この価格帯の金属軸ペンとしては物足りない仕上がりです。

良かった点

BLACKWING ボールペン 軸の印字

まず最大の魅力はデザインです。

徹底的に無駄を削ぎ落としたミニマルな外観は非常に完成度が高く、BLACKWINGらしい世界観をしっかり表現しています。

次に軸形状。

ハーフムーンシェイプは見た目のインパクトだけでなく、実際に握りやすく転がりにくいという実用性も兼ね備えています。

さらに、構造がシンプルなことでG2規格リフィルが使える点。

これは非常に大きく、ジェットストリームやゲルインクなど、自分好みの書き心地にカスタムできる拡張性があります。この一点だけでも評価が変わるレベルです。

気になる点

BLACKWING ボールペン リフィル不良

まず初期リフィルの品質。

これは個体差の可能性もありますが、「使えない状態で届く」というのは明確なマイナスです。

次に剛性感の低さ。

この価格帯としては明らかに物足りず、筆記性能だけで見ると他の高級ボールペンに劣ります。

また、グリップ加工がないため滑りやすい点。特に手が乾燥している人は注意が必要です。

さらにノック機構の耐久性。構造的にシンプルすぎるため、長期使用に対する不安は正直あります。

最後に価格。約15,000円という価格に対して、総合的に満足感は高くありません。

他モデルとの比較

Caran d’Ache 849 BLACK CODE XL

849は非常に完成度の高い量産型ボールペンです。

剛性感、筆記安定性、耐久性すべてにおいて安定しており、価格に対する満足度は高いです。

一方でBLACKWINGはデザインとロマン寄り。

・実用性なら849
・デザイン・話題性ならBLACKWING

この差は明確です。

PARKER ジョッターXL GREY GT

ジョッターXLは細身で軽快な筆記感が特徴。

BLACKWINGは太軸・重量級で安定感重視。

書き心地もジョッターはやや硬め、BLACKWINGは柔らかく不安定。

・軽快さならジョッターXL
・存在感と重厚感ならBLACKWING

という住み分けになります。

こんな人におすすめ

✅ 向いている人

・BLACKWINGブランドが好きな人
・デザインや所有満足度を重視する人
・リフィルをカスタムして楽しみたい人
・シンプルな構造のペンが好きな人

❌ 向いていない人

・書き心地や剛性感を最優先する人
・価格に対する性能を重視する人
・細軸・軽量ペンが好きな人

総合評価

項目評価
書き心地7 / 10
重心バランス8 / 10
剛性感7 / 10
デザイン9 / 10
コスパ7 / 10

総合評価:7.6/ 10

今回のまとめ

BLACKWING Rollerball penは、「筆記具としての完成度」よりも「ブランド体験」を重視した一本です。

性能だけで見れば他に優れた選択肢は多くありますが、このデザインと世界観は唯一無二です。

G2リフィル対応という発見も含め、カスタム前提で楽しめるペンとも言えます。

万人におすすめできるモデルではありませんが、刺さる人には強く刺さる。そんな一本です。

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